中国国営新華社通信は21日、李東生・前公安部次官と、冀文林・前海南省副省長を収賄などの容疑で天津市検察当局が起訴したと伝えた。2人は元最高指導部のメンバーであり、収賄罪などで無期懲役刑で服役中の周永康の側近だった。
検察側の起訴状は2人の容疑について「職権を濫用して他人に不当な利益を供与、巨額の賄賂を要求、受け取った」としている。
李東生は、中国伝統気功・法輪功の弾圧を執行する警察組織「610弁公室」のトップをも兼任していた。2013年12月、「厳重な規律違反があった」として全職務から解任され、取り調べを受け始めた。
一部情報によれば、国営中央テレビの局長だった李は、同弾圧を正当化するプロパガンダ放送を積極的に展開したことで、弾圧を推進する周永康ら江沢民派の信頼を勝ち取り、大出世して指導部入りを果たした。そして共産党中央宣伝部次官を経て、畑違いの公安部次官の座に登りつめた。
冀文林は10年間周永康の秘書を務めた人物で、周の働きかけで雲南省副省長に登りつめたとみられる。昨年2月「厳重な規律・法律違反があった」として調査が開始された。
(翻訳編集・叶子)
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