[パリ 30日 ロイター] – フランスのマクロン大統領は1日、オーストラリアに向けて出発し、その後は仏領ニューカレドニアを訪問する。今回の外遊では、仏豪の防衛協力の強化を図るほか、欧州以外の海外領土で本国フランスの存在感を高めることを目指す。
大統領の側近らは、南シナ海周辺各国の間で緊張が高まるなか、オーストラリアとの軍事的パートナーシップは重要との見方を示した。
フランスはインド洋や太平洋の仏領の島々をアジア太平洋地域における権力の拠点とみなしている。
フランスは2016年、オーストラリアの次期潜水艦の共同開発事業を受注した。マクロン大統領は今回、中小の軍事請負企業の代表者とともに現地を訪れる。
大統領府の関係者の1人は「潜水艦事業受注で大きく進展した両国の協力関係を貿易拡大のきっかけにする狙いがある」と語った。
マクロン大統領はシドニー到着後、オペラハウスでターンブル豪首相と夕食を共にする。
その後は南太平洋の仏領ニューカレドニアに移動する。同地では11月にフランスからの独立の是非を問う投票が行われる予定。複数のフランス当局者によると、マクロン大統領は投票に関して助言を行わないとみられる。
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