中国サッカー協会がこのほど、中国の代表選手は国際試合に出る際、タトゥーを隠すよう指示した。中国や香港など複数のメディアが報道した。
報道によると、現在開催中の「国際親善試合2018」(開催地:中国南部の広西・南寧市)の対ウェールズ代表戦や対チェコ代表戦で、一部の中国代表選手は包帯を巻いたり、長袖のユニフォームを着用してタトゥーを隠していた。
タトゥーが最も多く施されている張琳芃選手はこの2試合を欠場した。張氏は主力選手であるため、出場の可能性が高いとされてた。
中国当局は、張選手はけがのため欠場したと発表した。しかし、中国人のサッカーファンは、張選手の腕や首などに数多くのタトゥーが施されているため代表から外れたとの見方を示している。この2試合とも中国が負けた。
中国メディアによると、中国サッカー協会はタトゥー禁止令を公式に発表してはいないが、今後罰則を設ける可能性が高い。また、禁止令はほかの種目にも適用される。ただ、外国籍選手は規制の対象外となる。
中国当局は、タトゥーは「社会主義核心価値」に背く行為だと批判している。中国では、若者のタトゥーは非行とみなされる場合が多い。近年、スポーツ選手や芸能人の影響で、特に若い女性の間でファッションの一つとして流行している。
中国国内インターネット上では、中国当局がサッカーの競技力向上に注力するのではなく、選手らのタトゥーの取り締まりを強化することに反発した。
ソーシャルメディア「微博(ウェイボー)」では、「こんなに下手なのに、理由を探らないで、逆にタトゥーを問題にしている」「次は、選手たちに対して、パーマやヘアスタイル、喫煙などの取り締まりを始めるじゃないの?」とのコメントが投稿された。
(翻訳編集・張哲)
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