【大紀元日本1月1日】新年明けましておめでとうございます。
寒風の中、ウサギがぴょんぴょんと元気よく登場し、雪化粧で一新された日本列島は新しい年を迎えました。
元日の雪は豊年の瑞(しるし)と言われますが、この大雪は今年の大収穫を告げるものでしょう。
「故を温ねて新しきを知る」(『論語』)。昨年の新年のご挨拶で、小紙は「日本は中共にけん制される受動態を変え、2010年を自主行動元年にし、自らの青い鳥を見つけよう」と願いました。
去った一年を振り返ってみれば、日本は内政より外交のほうがより嘱目され、とりわけ尖閣諸島の問題などで強硬かつ野蛮に振る舞う中国への対処が、大きな焦点となりました。
政府の対中姿勢は依然「弱腰」と指摘されていますが、従来の受動的な態勢を変えて自ら正当なる措置をとるように舵を切ったことは、評価されています。そして、国民の皆様も、中共の相次ぐ跳梁(ちょうりょう)により、その本質をより明確に認識することができ、不気味と感じつつも曖昧で妥協的なジレンマから脱出し、中共の人権侵害や情報規制などを堂々と批判するように一変しました。
われわれ人類にとって、人権、自由、民主、平和は普遍的な価値観であり、永遠に求めるべき青い鳥であります。昨年、我が日本は間違いなく大きな一歩を踏み出し、青い鳥を見つけることができたと言えましょう。
2011年には中国経済が崩壊する、または中国共産党が崩壊するとの論が流行っています。これらの推論を別にしても、バブル崩壊、党内分裂、社会マグマの爆発を抱えている中国は、今年、国内でさまざまな事件が起こり、そしてそれらの危機を転嫁するために、中共は国内で国粋主義を煽情しながら国際舞台でより強硬な態度をとったり冒険したりする可能性が十分あります。
精神覚醒の時代と言われる今、中国の問題は否応なしに人類の共通かつ中心的な問題になりつつあります。したがって、隣人でもあるわれわれにとって、中共の誘惑や変貌に騙されず、その跳梁跋扈ショーに適切に対応し、かつ大義をもって日本そして人類の共通の利益と価値観を堂々と守っていくことを、今年の要務とすべきでしょう。
寺田寅彦は「雪は天からの手紙である」と言います。元日のこの大雪は、いわば天からの吉報および激励なのでしょうか。しかし、よき兆しを示すのは天であり、そのよき兆しを現実のものとするのは、われわれ人間の仕事です。
「忠告とは雪のようなものだ。穏やかに降るほど、長く消えずに残り、心に染み込んでいく」(イギリス詩人・コールリッジ)。大紀元の伝えている情報、そしてこの新年のご挨拶も実は心からの一つ一つの忠告でもあります。穏やかにお届けするこれらの忠告が皆様の心に染み込んで行くことを切に願っております。
寒風が吹き荒んでいるとはいえ、この卯年に大紀元スタッフ一同は初志を忘れず、真相を伝え真理を求める使命を背負って、ウサギの登り坂になるよう、勇ましく邁進してまいる所存であります。
読者の皆様、どうか小紙と手をつなぎながら、道義を堂々と主張し悪を否定し、そして誇らしい文化と輝かしい未来を創造しようではありませんか。
迎える年が皆様にとって多幸の一年となることをお祈り申し上げますとともに、より一層のご愛読ご鞭撻ご支持を心よりお願い申し上げます。
2011年元旦
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