深刻な再就職難、退役軍人1000人抗議=中国山東省

2008/12/02
更新: 2008/12/02

【大紀元日本12月2日】香港中国人権民主運動情報センターによると、11月21日夜、1000人を超える退役軍人山東省泰安市政府の前で抗議デモを行い、当局と衝突し、少なくとも10人が負傷したという。また、事態は緊張しており収束しておらず、退役軍人たちはさらなる行動を取るとみられる。現場には数千人の地元の民衆も集まった。

情報センターが泰安市政府当直室、市政府保健衛生所および信訪局(民衆の陳情を受け付ける場所)等の報道を引用し、事件発生を確認した。

情報センターによると、21日午後2時に市政府に集合した退役軍人たちに対して、当局は500人を超える公安および機動隊を派遣し、厳しい警備を敷いた。午後6時、地元の民衆も沢山現場に集まり、一部の民衆が市政府の門を壊し始めたため、警察と衝突した。当日午後10時ごろに民衆がようやくその場を離れたという。

情報センターによると、退役軍人たちは就業できない厳しい状況の下で今回の抗議デモを引き起こしたという。抗議活動の中心になったのは今年退役した軍人たちである。

情報筋によると、一部の軍事関連ブログで現役の軍人たちが退役後に再就職できない議論の書き込みが増えているという。大陸の軍隊・機動隊などの軍人らにとって、経済不況の嵐は再就職に深刻な困難をもたらすと懸念されている。

(翻訳編集・余靜)