【大紀元日本5月27日】周辺地区の疫病発生の影響を受け、北京市では現在、はしかと手足口病の発生が明らかに増加傾向にある。今年の発病報告によると、はしかが1,418例、手足口病が11,713例。死亡例は、はしかが4例、手足口病が5例で、主に5歳以下の幼児、特に0歳児に対するリスクが高い。
「新京報」によると、今年のはしかと手足口病の発生数は例年より高く、大幅に増加している。特に流動人口の発病が顕著で、都市と農村の接合部や、大規模な立退きに直面する町が、発病集中地区となっていることが今年の疫病状況の特徴だ。
北京市疾病予防センターの専門家は、天候、疫病の特徴、周辺省市区の発生状況から、この先しばらくは、はしかと手足口病の発生が増加し続けるものと判断している。
EV71ウィルスが主要な脅威に
北京市疾病予防センターの_deng_鍈(とう えい)主任の話では、児童に感染している北京での手足口病は、重症に至らしめるウィルスEV71。発病者も重症人も、現地戸籍以外の患者が圧倒的に多く、北京市の近郊区(都市と農村の接合部)の流動人口が集中する地区で多発している。
成人のはしか発病例の70%近くが流動人口
_deng_主任は、現在北京市ははしかの流行期にあると指摘している。
年齢別分布でいえば、はしかの発病は主に0歳児グループと15歳以上の成人で、全病例の85・67%を占めている。北京戸籍の0歳児グループが55・30%を占め、15歳以上の成人病例は流動人口の70%近くを占めているという。
(翻訳編集・坂本)
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