駐香港中国軍の生活、「資本主義に汚染されないよう閉鎖的」=香港メディア

2012/07/10
更新: 2012/07/10

【大紀元日本7月10日】中国人民解放軍駐香港部隊への取材が許可された複数の香港や台湾メディアはこのほど、軍人らの生活事態について、「資本主義に汚染されないよう閉鎖的」と報じている。

台湾の英字紙「中国郵報」5日付の報道は、「資本主義の生活スタイルに溺れないよう」、軍人らに数々のルールが作られていると伝えた。同部隊には6000人が在籍している。

1997年に香港が返還されたと同時に、人民解放軍が香港に進駐した。香港の英字新聞「南華早報」は兵士の生活実態について、「彼らは自分たちが守っているこの都市から完全に隔離されている」と表現した。

報道によると、陸・海・空の兵士たちは18箇所の駐屯地に閉じ込められ、休日でも、外出が禁止されている。

同部隊海軍教育係りの少佐は取材に対して、「祝日と休日は外出禁止。だが、健全な趣味を持つことを奨励している」と話した。

「南華早報」は中国解放軍の説明を引用して、完全隔離されたこの生活は、「軍隊の思想が香港の資本主義的な生活スタイルに汚染されないため」と報じた。

また、香港市民は駐留部隊の存在を快く思っていないようだ。香港誌「開放」の蔡詠梅編集長は「香港では、軍人は89年の天安門事件を弾圧した犯人だと思われている。特に今の若者は中国軍が人民を抑圧する国家機器の一部だと思っており、好感を抱いていない」と指摘した。

一方、対外的に香港の防衛が目的で進駐した同部隊はこれまで、本土の指導者による観閲式にしか出番がなく、いわゆる飾り物と思われていた。これについて、香港誌「動向」は、同部隊は台湾や米国からの軍事攻撃を備えるために配置されたものだと報じた。

(翻訳編集・叶子)