【大紀元日本7月16日】写真は、中国の新疆ウイグル自治区トルファンにある火焔山(かえんざん)の麓に置かれた巨大な「温度計」。13日午後5時、地表ちかくの温度で76度(℃)を表示している。
トルファン地区気象局によると、7月5日から同地区では気温40度以上の高温日が8日間続いており、12日には今年初の高温警報を発令したという。新華網が伝えた。
火焔山は、タクラマカン砂漠のあるタリム盆地の北部に位置している。平均標高500メートルの高地が、幅9キロ、長さ98キロにわたって砂漠の中に続いており、日没の時刻には真横から照らす夕日によって、その名が示す通り、全山が燃え上がるような光景になる。
また火焔山は、気温が高いことでも知られており、夏には50度を超えることも多い。このように特異な風景と気候をもつことから、観光地としても内外に知られている。
広西チワン族自治区から観光にきていた邢(けい)さんによると、新疆の火焔山地区は、非常に高温だが乾燥しているため「さわやかな暑さ」だという。一方、南京や武漢の暑さは、湿度の高い蒸し暑さであるため、より辛く感じると話した。
かねてより「火焔山の麓では暑さで卵が焼ける」と聞いていた記者は、その事実を確かめるために5つの卵を用意してきていた。
火焔山のビューポイントで、観光客相手にラクダとの撮影を提供している地元の若者・シャリムさんが、自ら道案内を買って出てくれた。シャリムさんによると、自然熱で卵を「焼く」のは午後2時ごろが最もよく、卵を割らずに、草木灰の上に1時間以上並べておいても食べられるようになるそうだ。
午後5時すぎ、シャリムさんは記者を、『西遊記』にも出てくる鉄扇公主の銅像のそばまで連れてきて、そこに卵を埋めるように言った。言う通りに記者は、黒い草木灰の上に卵を並べて埋めた。「1時間後にまた来てごらん。卵は固まっているから」とシャリムさん。
記者はまた、熱くなった鉄板とガラス板の上へ、卵焼きを作るように卵液を流してみた。
40分後、記者が戻って見ると、卵液は手でつまみ上げられる位に固まっていた。「あと30分で焼きあがるよ」と、シャリムさんは言った。「暑さで卵が焼ける」というのは、どうやら本当らしい。
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