[17日 ロイター] – 頭部でつながった結合双生児として生まれた2歳のサファちゃんとマルワちゃんは、頭蓋骨、脳そして血管を分離する手術を受けた。
16日、取材に応じた主治医らは、今までで最も難しい手術だったと振り返った。
「脳を分離して頭蓋骨の上部を修復することが重要だ」と整形外科医のデイビッド・ダナウェイ教授は語った。「そして2人が、それぞれ1人の人間として生きていけるようにしなければならない。」
パキスタン出身のサファちゃんとマルワちゃんは2017年、頭蓋骨と脳の一部が結合する「頭蓋結合体」として生まれた。
分離手術には、バーチャルリアリティや3Dラピッドプロトタイピングといった最新技術が用いられた。これらの技術により医師は、双子の脳と血管の画像を使って、事前に手術の計画と練習を行うことができた。
「2人の頭部を修復して、最後に脳を戻してあげないといけない」とダナウェイ教授。「だから分離したら、はい終わり、というわけではない。」
手術は今年2月、ロンドンの病院で行われ、2人はその4カ月後に退院した。もう1人の主治医である小児神経外科のオワセ・ジーラニ医師は「2人の将来について断定するには時期尚早だが、現在は順調に回復している。今後も回復を続けるだろうと楽観している」と述べた。
毎年、全世界でおよそ50組が頭蓋結合双生児として生まれてくる。そのうち生後30日以上生存できるのは、わずか15組ほどに過ぎない。
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