日本の降伏文書を国宝に指定=台湾

2016/05/11
更新: 2016/05/11

台湾文化部は今回、1945年日本政府が調印した連合国への降伏文書と、同年中華民国が日本軍中国方面戦区総司令官の岡村寧次・陸軍大将から受け取った降伏文書を国宝に指定した。

文化部文化資産局は、「文書は我が国の抗日戦争の勝利および日本軍の正式降伏を目撃した証人だ。非常に貴重で唯一性のある文献で、我が国の国史に特別な意義を持つため、審議を経て国宝に指定した」と発表した。

国史館が昨年7月7日に開催した「戦争の歴史と記憶―抗日戦勝利70周年国際学術フォーラム」開幕式において、台湾の馬英九総統は蒋介石委員長の指揮の下、中華民国の対日抗戦が第2次世界大戦における連合国の勝利に大きな貢献をしたと述べた。

また、中国本土で、対日抗戦は中国共産党が主導したとの言論に対して、馬総統は「受け入れられない」とし、「抗日戦は中華民国が主導し、蒋介石委員長が指揮したものだ。変えられない事実だ」と強調した。

国防部によると、対日本軍との抗戦では国民党率いる国軍と日本軍が交わした重大な戦闘が22回、大規模な戦闘が1117回、小規模な戦闘が3万8931回あった。268人の国軍将校と321万8125人の兵士が戦死したほか、少なくとも2000万人以上の中国国民が戦争で死亡した。

(翻訳編集・張哲)