化学工場で大規模な爆発 作業員や住民が死傷 夜も火災続く=江蘇省

2019/03/22
更新: 2019/03/22

21日午後2時頃、江蘇省塩城市にある農薬を生産する化学工場で大規模な爆発が発生した。同日午後8時現在、工場の火災は続いている。市当局によると、この事故で少なくとも6人が死亡した。爆風により建物のガラスが粉砕し、多数の住民が負傷した。

国家衛生健康委員会のSNS微博アカウントによれば、爆発は塩城市响水鎮の天嘉宜化学工場で発生した。作業員が死亡したという。

中国地震局は、爆発とほぼ同じ時刻に塩城市响水鎮でマグニチュード(M)3.0、同市北に位置する連雲港市でM2.2の地震を、それぞれ震源の深さ0キロメートルで記録した。

中国SNS微博には、現地住民が撮影したとみられる爆発当時の映像や画像が多数掲載された。道路に倒れこんだ女性、負傷して血を流す子どもや男性の姿が映っている。車両や建物の損壊も映っている。工場の近くには小学校と幼稚園があり、子どもたちもケガを負った模様。

中国中央テレビの海外向け放送CGTNは同日午後7時、事故現場のライブ放送を行った。放送によれば、工場は引き続き時折、爆発を伴う火災が続いている。

(編集・佐渡道世)

江蘇省塩城市で3月21日2時頃、化学工場が爆発し、周辺住民に被害が及んだ(住民撮影の動画、静止画組み合わせ)