「誰とでも結婚できる」と身売りする女性、ガンの弟を助けるため

2015/01/27
更新: 2015/01/27

【大紀元日本1月27日】旧正月の連休期間に入った中国。帰省客などで混み合う雲南省の昆明駅で24日、ひときわ目立つ男女2人が現れた。「私は弟を助けるために誰とでも結婚できる。今すぐに電車に乗って、あなたの実家に私を連れて帰れる!」と掲げたプラカードには、弟の治療費を賄うために姉は結婚相手を募集中だと書かれている。

簡易投稿サイト・微博に投稿された写真によると、2人は姉弟で、24歳の姉はウェデイング姿、弟はマスクを付けパジャマ姿と入院患者の出で立ちだ。姉の説明によると、弟は白血病を患い、骨髄移植のためにこの家族は30万元(約560万円)以上の借金を抱えた。手術後に合併症を発症し、治療にはさらに30万元必要だという。

姉弟は昆明から500キロメートル離れた貴州省織金県からやってきた。伝えられるところによると、弟の世話をしていた母親はこの一カ月前に病気で他界。責任を感じた姉は自分自身の「身売り」を決意した。決意を示すために、ウェデイングドレス姿で結婚相手の募集活動に臨んだ。「私たちは治療費を援助してくれる男性を探している。今すぐ結婚できる」と必死に訴える。

インターネットでも議論が巻き起こった。多くはこの姉弟へ同情の意を示し、夫探しについて提案を掲げた。「多くの駅利用者は貧しい。空港のほうがいい」「独り身の土豪(訳注:裕福だが素養はない人)はすぐに行った方がいい。命を救えるし、新婦も娶る事ができる」「全てを投げ打って自分を犠牲にした姉。どうかこの対価を得られるように、良心を持つ人が弟を助けてくれるように願う」

(翻訳編集・佐渡 道世)