【大紀元日本11月6日】中国国家環境保護総局が未だ発表していない研究によると、中国では毎年40万人が空気汚染によって早死にしている。中国環境企画研究員の王金南氏によると、「2003年の研究では、毎年30万人が屋外空気汚染で死亡し、11万1千人が屋内空気汚染で死亡している。この数字は世界銀行の統計を基にしたもので、実際はもっと高いはずである」。
研究によると、中国住民三分の一が二級以上の汚染都市に住み、1億1千600万人以上が三級汚染都市に住んでいる。王氏によると、二級は健康に悪く、三級は非常に危険とされている。
BBCの報道によると、欧州航空宇宙局の話として、環境測定機器によって中国上空の空気を測定した結果、これまでの10年間で工場、発電所、自動車等から排出される汚染物質は約50%増加している。当局の発表した衛星写真では、北京市の自動車大気汚染が世界で最も酷く、世界の空気汚染の中心となっている。
北京市環境保全局の関係者によると、汚染原因の第一位は自動車からの排気ガスで空気中煤煙の23.3%を占めている。北京市交通管理部門の統計では、今年7月末までに全市の自動車数が246万両を突破し、毎年14%増加するため、2008年には350万両に達する計算である。
『工人日報』の報道によれば、北京を除いて中国東北部が二酸化窒素の汚染が世界的に深刻な地域である。VOAの報道として、当地の人が「吉林省の町では雪は10日、半月しても白く残っていたのに、今では二日目に真っ黒になる」と述べている。
ブラジルの最新の研究によると、空気汚染によって男児の出生率は下がり、流産が比較的多くなる。中国国家環境保全総局筋は、もし思い切った策を講じなければ、今後15年間で深刻な健康問題が生じ、経済等の社会的発展に影響が出るとしている。
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