神韻芸術団韓国公演、中国当局の妨害計画完敗

【大紀元日本2月9日】中国の真の伝統芸能の復興を目指す海外華人アーティストが結成した神韻芸術団、その韓国公演に思わぬ出来事が発生した。中国当局に圧力をかけられた会場側が直前になって会場使用契約破棄しようとし、裁判沙汰になったことである。

神韻芸術団は海外在住の華人アーティストが加盟し、ニューヨークに本拠地を置いている。中国共産党文化の影響を完全に排除した、中国5千年の歴史における真の伝統文化の神髄を、舞踊演奏などの芸能手法を用いて世界の舞台で復興することを志し、毎年年初に世界ツアーを行っている。

その韓国公演は今年で3年目となる。これまでの2年間の韓国公演では、直前に一部の会場が使用契約を破棄したため、急遽、他の会場で行うことになっていた。主催の新唐人テレビ局の公表によると、調査した結果、これらの会場は中国大使館から圧力を受け、会場を貸さないよう強要されたという。

新唐人テレビ局によれば、今年のソウル公演の会場となる「ソウル宇宙芸術センター」も、公演直前に中国大使館から圧力をかけられた。会場を提供すれば、同会場の関係者に中国入国ビザを発行しないほか、中国での巨額投資が不利になると脅迫されたもよう。

そのような状況において、同会場は会場の使用契約を一方的に破棄しようとしたという。それに対して、主催の新唐人テレビ局は法的訴訟を起こし、2月3日、韓国裁判所は新唐人テレビ局の勝訴を判定、「ソウル宇宙芸術センター」に対し、会場の提供を命じる判決を下した。

本件について、神韻芸術団の団長、舞踊家の李維那氏から以下のコメントが寄せられた。

「私たちの公演は民族・文化の壁を超え、世界各地で歓迎されている、その舞台は芸能公演だけに留まらず、観客に斬新な文化のスタイルを再現し、伝統な道徳倫理感への回帰を訴えている。理性のある方であれば、受け入れないはずがない。中国当局がそのような公演を嫌がり、妨害するのは非常に愚かなで、とても遺憾なことである」。

新唐人テレビ局によると、同会場では8日までに6回の公演が行われた。

韓国での公演の終幕(大紀元)

神韻国際芸術団は、韓国公演終了後来日し、2月11日~18日の間、東京、名古屋、広島、大阪で計7公演を行う。詳しくは日本公演公式HPをご覧ください。

(翻訳編集・叶子)