女子校で学んだ女子学生は、より自信を持ち聡明である=米研究

【大紀元日本5月3日】学生の教育は、男女共学と男女別学、どちらがよいのか。最新の研究によると、女子校で学んだ女性はさらに聡明で自信を持ち、政治や学問の分野でも活躍しているという。

カナダ紙ネット版「グローブ・アンド・メール」によると、米カリフォルニア大学は、100ページにわたる報告において、女子校と男女別学の卒業生は、「自信、政治的・社会的な活動範囲、人生の目標、キャリア志向」といった広範囲にわたる分野で、大きな違いが見られると発表した。

同研究によると、女子校で学んだ女性は共学で学んだ女性より数学やコンピューターなどに強く、エンジニア志望も多い。また、女子校の女性はより政治的、アカデミックな分野でも活躍しているという。

この研究は男子校については行われていないが、専門家は男子も男子校で学ぶ方が、多くの利益を得るであろうと述べている。

教育に関する研究者レオナルド・サクス(Leonard Sax)は、「(女子と男子が)同じ教室にいると、彼らの学び方は違い、行動も違ってくる」と言う。男子校や女子校の場合、クラス内における「典型的な男子・典型的な女子」といった役割から解放されるため、いわゆる「変わり者」とされる学生でも、クラスに馴染んでいるという。

この研究は、米国の女性で、私立225校の卒業生6,522人と、公立1,169校の卒業生14,684人を対象に行われた。

一方、共学と別学の是非を判断するのは難しいという専門家もいる。多くの男女別学の学校は私立が多く、経済的に豊かな子女が通い、教育熱心な家族が多いからだ。また、大学を卒業し、その後においても女子校組の方が優れているのか、という長期的な研究はまだ行われていない。

これまでの研究では、共学においては男女の差が大きく、男子学生は女子学生に比べて成績や素行が悪い場合が多く、留年や自殺率も高いということが分かっている。今回の研究で、この男女差のギャップを埋めるカギが見つかりそうだ。

(翻訳・市村)