[ソウル 10日 ロイター] – 韓国国防相と行政安全相は10日の記者ブリーフィングで、米韓合同軍事演習中止の一環として、政府の動員演習を今年は行わないと発表した。ただ、今年予定している単独での演習は実施するとした。
中止を決めたのは「乙支(ウルチ)」と呼ばれる演習で、通常は米韓合同演習の「フリーダムガーディアン」と並行して毎年8月に行われる。
トランプ米大統領がシンガポールでの米朝首脳会談後に軍事演習中止の意向を示したことを受け、米韓は6月、8月に予定していた合同軍事演習を中止することで合意。韓国大統領府は、合同軍事演習の中止が核問題を巡る米朝協議の進展を促すとの見方を示してきた。
国防相と行政安全相は、乙支を既存の指揮所演習と統合することで新たな演習モデルを確立する考えを示し、戦闘と大規模自然災害への対応を目指すとした。
新たな演習は10月に実施する計画という。
宋永武国防相は「韓国軍は今年、予定された単独演習を実施する。合同演習については米国との緊密な協議を通じて決定する」と述べた。
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