【大紀元日本8月23日】19日、中国国営テレビ(CCTV)は財経チャンネルの調査で、チベット自治区の首府であるラサ市が中国の幸福な都市1位に選ばれた、と報じた。チベット人の焼身自殺が後を絶たないラサはこれで6年連続のトップ3にランクインしている。
今回の調査は全国104都市300県の家庭10万戸を対象に約1年間にわたって行なわれたという。トップ10にはラサ市に続き、太原、合肥、天津、長沙、フフホト、石家庄、済南、銀川、重慶がランクイン。北京、上海、広州の三大都市はいずれも落選している。
幸福感に影響をもたらす要素について、「収入水準」だと回答した人がもっとも多く、55.53%を占めている。以下、健康状態(48.91%)、婚姻・情感の状況(32.09%)、社会保障(28.72%)、人間関係(27.96%)などと続く。
調査は「最も幸せな人」の人物像も想定した。「大卒以上の学歴で、世帯収入は年10万元(約130万円)超。既婚。1日の自由時間は4時間以上で、ショッピングや映画、ネットなど好きなように楽しんでいる。去年は車と家を購入し、今年は株や不動産に投資する予定だ」
そこで、もっとも幸せな都市はラサ市という結果に、ネットユーザーは一斉にブーイングを発している。「またも幸福にさせられた」「調査したのは幹部じゃないの?幸せなのは彼らでしょう」などと反発している。
チベット族の女流作家・唯色氏は、「ラサがまた幸福第一位にされた!どうして北朝鮮よりも幸福だといわないのか?私は今ラサにいて、この上ない幸せを感じている。寺院や公園に行けばセキュリティーチェックをされ、町中でしばしば装甲車にも遭遇できる」と調査結果を皮肉った。
昨年末の「全国文明(民度)都市」の調査で、盲目の人権活動家・陳光誠氏が強制堕胎を告発し、さらに自らが軟禁された山東省の臨沂市は地方都市の中でトップの座に輝いていた。「臨沂市が大衆を糾弾する中、それでも全国文明都市に選ばれた。中国式(調査法)はでたらめだ」。著名な人権活動家の胡佳氏は、このように一蹴した。
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