古いジャガイモが化学品で「新ジャガ」に 食中毒の恐れあり=中国山東省

【大紀元日本5月4日】山東省の一部の市場で、化学品の亜硫酸ナトリウムを使って、古いジャガイモを「新ジャガ」に変身させたものが出回っている。専門家は食中毒につながる可能性があるとして、注意を呼び掛けた。新京報ウェブ版が伝えた。

報道によると、この季節はずれの「新ジャガ」は、土が付いておらずツルツルしている。しかも価格は通常のジャガイモと変わらない。

ある店の店員は、これらのジャガイモは薬の入った水を使って機械で洗浄、水洗いした後、もう一度漬けおきしてから、機械で磨いて出来上がったものだと説明した。

山東省軽工業学院が分析を行ったところ、「新ジャガ」に亜硫酸ナトリウムが使われたことが分かった。さらに、芽が出ている古くなったジャガイモは、同薬品で処理されると表面の芽が取れ、新鮮なジャガイモに生まれ変わる。専門家は、表面に出ている芽が除去されても、ジャガイモの中にソラニンがまだ残留している可能性があり、食中毒につながる可能性があると指摘した。

亜硫酸ナトリウムは防腐や漂白の目的で食品の添加物として多用されているが、洗浄が不十分な場合、基準値を超える量を摂取すると、中毒症状になる可能性がある。

(翻訳編集・余靜)