【大紀元日本5月17日】中国国家腐敗防止局副局長・崔海容氏は11日の香港国際会議で、ここ30年間で処分された党・政府関係者が420万人に上り、90人あまりの省・部(大臣)級高官が司法責任を追及されたと発言した。一方、政府の腐敗防止効果に「市民の満足度は72.7%に達した」とも言及したが、これを聞いた国民は「7.27%あれば上出来じゃないか」などと冷やかす発言をインターネットで連発している。
国家腐敗防止局の公式サイトが14日に掲載された同副局長の発言によると、1982年から2011年の間に、党・政府紀律を違反したとして、420万人の党・政府関係者が処分されたという。そのうちの465人は省・部級幹部で、司法責任を追及されたのは90人あまりだという。元全人大副委員長・成克杰氏、元江西省副省長・胡長青氏、元安徽省副省長・王懐忠氏、元国家薬監察局局長・鄭筱萸氏らが死刑に処された。
また、2003年から2011年の9年間だけで、汚職によって司法責任を追及された者は4万2千人余りに上った。元上海市委書記・陳良宇氏も追及された一人となった。
NGO団体のトランスペアレンシー・インターナショナルが2011年に発表した腐敗指数報告では、中国は183カ国・地区の中で75位にランキングされており、腐敗深刻地区に属している。
一方、同副局長は「世論調査の結果、市民の腐敗防止効果への満足度は2003年の51.9%から2011年の72.7%まで上昇したことが判明した」とも発言した。世論調査の実施時間と方法については触れなかった。
市民の感じ方は違うようだ。インターネット利用者を中心に批判が高まっている。以下は発言の一部で、カッコ内はユーザー名。
「うそつき!」(南浦一号)
「私はきっと残りの27.3%に入っている」(liang梁強_gr)
「こっけいな話だ。7.27%があれば上出来だ」(海之韻風之子)
「崔副局長がミニブログを開設すれば、満足度がよく分かるよ」(薛蠻子)
英紙・フィナンシャルタイムズのコラムリスト「兔子老愚」も自身のミニブログで「腐敗はすでに市民の生活の一部になっている。よくこういう自画自賛ができるものだ。腐敗防止局を撤廃すべきだ」と書き込んでいる。
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