【大紀元日本7月8日】米国サンフランシスコ国際空港にて6日に発生したアシアナ航空・ボーイング777型機の着陸失敗による事故で、既に死亡が発表されている中国人女子高生2人のうち1人は、駆けつけた救急車にはねられて死亡した可能性があると、地元メディアのサンフランシスコ・クロニクルが7日に伝えた。
死亡した16歳の女子高生は事故機の脱出用スライダーの近くで発見された。現地消防局長の話では、脱出に急ぐ乗客たちが混乱するなか、30台以上の緊急車両が駆けつけ、これらにひかれた可能性があることを指摘した。女子高生の身体は、事故機の火災による火傷などは負っていないという。この事故についても調査が進められている。
中国人乗客141人のうち、およそ半数が米国でサマーキャンプに参加予定の中高生とみられており、今回死亡した2人もその中のメンバーだったという。事故当時は、生徒らの教師も搭乗していた。
CNNによると、これまでに米国家運輸安全委員会(NTSB)が調査している事故機のフライトレコーダーやボイスレコーダーの記録から、事故発生の1.5秒前に、パイロットが着陸のやり直しを試みていた事が分かっている。
韓国の国土交通省は8日の記者会見で、事故機の操縦は副操縦士が777型機に習熟するための訓練を兼ねて行っていたことを明かした。同機の操縦経験は43時間というこの副操縦士は、隣の操縦席に座っていたベテランの機長の支援を受けながら操縦していたという。
今回の事故機に搭乗していた乗客乗員307人のうち、死者は2人、負傷者は182人に達しており、このうち6人が重傷となっている。
(翻訳編集・森 豪太)
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