文・中原

永遠なる戒めに

漢の文帝、唐の太宗、清の康熙帝は、神佛を敬慕し崇め尊び、それぞれ「文景の治」「貞観の治」「康乾の治」を成し遂げた。その反面、佛教を滅ぼした皇帝もおり、史上で言う「三武一宗の滅佛」がそれであった。愚挙を行った彼らはいずれも若死にしたり変死したりして、国や民にも甚大な災いをもたらした。

 北魏の太武帝は北方を統一した後、50歳以下の僧侶を還俗させたり、迷信活動として僧侶を駆逐したりした。446年、太武帝は重臣・崔浩の献言を受け入れ、佛像や佛経を焼却し寺院を打ち壊し、僧侶を生き埋めにする勅令を下した。

 当時、道士の寇謙之が崔浩を説得し、もしそう献言すれば変死し、家族全員にも禍をもたらすと勧めたが、聞き捨てにされた。4年後、崔浩はさんざん侮辱や痛苦を受けた後、太武帝に殺された。2年後、太武帝も官官に殺された。

 北周の武帝は34歳で王座についたが、早急に佛教と道教を断ち、佛経や佛像を悉く毀し、僧と尼を還俗させる勅令を下した。北斉を滅ぼした後、北斉でも佛教を滅ぼした。翌年の6月、武帝は全身が糜爛し、36歳で死んだ。

 唐の武宗は845年に、佛教を滅ぼす勅令を下し、寺院を8万余打ち壊し、佛教の経典を大量に焼却し、佛像を壊して貨幣を鋳造し、26万の僧と尼を還俗させた。その後、武宗は奇異な疾病を患い、たいへんな痛苦の中で32歳の若さで死んだ。

 後周の世宗は即位の翌年(955)、寺院を打ち壊す勅令を下した。全国で3万余の寺院が打ち壊され、100万の僧と尼が還俗させられた。鎮州の大悲寺に銅製の観音菩薩が安置されていたが、その佛像を打ち壊した人はみな腕が折れたりして亡くなった。そのため、敢えてこの佛像を打ち壊す人がいなくなった。その事を聞いて、世宗は自ら斧で菩薩の胸部をたたき切った。しかし、4年後、世宗は突然発病し、胸に悪瘡ができ、間もなく胸部が化膿して死んだ。

 史上で佛教と修練者を迫害した者はみな天罰を受けたが、当世の江沢民も同様だ。被害者数や迫害時間・残酷さなどから見れば、江沢民の「滅佛」は史上のあらゆる者をはるかに超え、前代未聞の記録をつけた。彼は今、8万人から告訴され、近未来に史上未曽有の大審判を受け、迫害の母体である中共も崩壊するに違いない。「古を鑑みれば、興りと替りを知る」(『新唐書』)。当今の事は歴史の再現であり、そして深刻な戒めとして永遠に未来に残されるはずだ。

(文・中原)

 

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