災害の多い日本では、日ごろの自主防災意識の高さが、いざというときのリスク回避につながる。このたび、地震による揺れやすさや土砂災害リスクなどを点数化した無料WEB診断サービス「地盤カルテ」の診断数が、累計20万件を突破した。

同サービスを提供する地盤ネットが10日、発表した。「地震をはじめとする自然災害の多発により生活者の方々に地盤に対する意識が高まっている」と同社は明かす。

「地盤カルテ」は、住所を入力することで、地盤安全性の目安を点数で知ることができる。2015年1月にリリースされ、2017年3月には診断数20万件を突破。

その計算方法は、公表された近隣の公示地価、地形、地質、標高、地盤改良比率、浸水リスク、地震による揺れやすさ、土砂災害リスク、液状化リスク、対象地の用途地域、公示地点の標準地番号、公示地点までの距離、公示地点の用途地域を評価して、その安全スコアを割り出す。

「地盤カルテ」は国土交通省国土地理院主催の「電子国土賞 2015(PC部門)」受賞、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会主催ジャパン・レジリエンス・アワード2016「レジリエンスジャパン推進協議会 会長賞」受賞している。

ほかにも同社は、自主防災の意識を高めるためのアプリやSNSを発表している。2016年8月、地盤リスクをただちに知ることができる「じぶんの地盤アプリ」を開始し、ユーザー数は2017年3月には10万件を突破。また、2017年2月28日には、地盤の安全性を消費者が確認できる不動産ポータルサイト「JIBANGOO」をはじめ、会員数は1600人を超えた。

(編集・甲斐 天海)