ドイツで開かれた卓球世界選手権に出場した日本代表選手が7日午後帰国した。大会では38年ぶりとなる金メダルを含めた5つのメダルを獲得し、3年後に開催される東京オリンピックでのメダル獲得に向け、大きな弾みとなった。
38年ぶりの金メダル
金メダルを獲得した混合ダブルスの吉村真晴選手と石川佳純選手のペアの決勝戦を振り返る。対戦相手の台湾チームに2ゲーム連取された後、3ゲーム目は劣勢を挽回し取り返したが、4ゲーム目逆転されゲームを落とす。崖っぷちの吉村石川ペアは、驚異的な集中力を発揮し、5、6ゲームと連取し最終ゲームに持ち込む。勢いを継続させ、最終第7ゲームを見事勝ち取り、優勝を決めた。
女子シングルスは、世界ランク1位の丁寧選手が優勝。4月に開催されたアジア選手権では、中国のトップクラスの選手3人に打ち勝ち、優勝した平野美宇だったが、今回は銅メダルにとどまった。同じ轍を踏まない卓球女王の底力を見せつけられた。
16歳ペアの奮闘 銅メダル獲得
女子ダブルス準決勝では、ともに16歳の伊藤美誠選手と早田ひな選手のペアが世界ランク1位の丁寧、2位の劉詩ペアという中国女子最強ペアに臨んだ。敗れたものの、16年ぶりとなる銅メダルを獲得した。
男子ダブルスでは大島祐哉選手と森薗政崇選手のペアが決勝で中国のペアに敗れ準優勝で銀メダル、また準決勝で敗退した丹羽孝希選手と吉村選手のペアは銅メダルを獲得した。
リオ五輪銅メダリストの日本の男子エース水谷隼を破り大金星を挙げた13歳の張本智和選手は、男子シングルス準々決勝、許キン(中国)と対戦。世界ランク3位の許キンから1ゲームを奪ったが敗れ、ベスト8に終わった。
今大会では、10代の選手が世界のトッププレーヤーに堂々と挑み、大健闘を見せた。3年後の東京オリンピックでのメダル獲得に大きな期待がかかる。
(大道)
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