カタルーニャ州首相、独立宣言巡る回答期限迫る
[マドリード 16日 ロイター] – スペイン北東部カタルーニャ自治州のプチデモン首相が独立宣言を巡り、正式な立場を明確に示す期限が16日午前10時(日本時間午後5時)に迫っている。
プチデモン州首相は10日、象徴的な独立宣言をしたものの、その後直ちに、効力は一時停止すると発表し、中央政府との協議を求めた。
スペインのラホイ首相はプチデモン氏に対し、16日までに立場を明確にするよう伝え、独立を宣言したと認めた場合は19日までに撤回しなければならないとし、撤回しない場合は憲法155条に基づいて同州の自治権を停止する考えを示した。
スペイン政府は、プチデモン氏が「イエス」または「ノー」か答えるべきだとし、あいまいな回答は独立が宣言されたと認めたと解釈されるとしている。
カタルーニャ州政府に近い複数の関係筋は、 プチデモン氏が期限前にラホイ首相に書簡を送ると述べたが、回答内容については明らかにしなかった。
現地メディアは15日、プチデモン氏が独立を宣言したと明言する可能性は低いと報じた。
プチデモン氏が独立を宣言したと認めれば、中央政府の介入を招くことになる。一方、宣言していないと回答すれば、極左政党CUPは州政権への支持を取り下げる公算が大きい。
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