[シンガポール 17日 ロイター] – 17日アジア時間の取引で原油先物は週初の上昇分をほぼ維持している。イラク中央政府とクルド自治政府の衝突激化による供給への悪影響や、米国が対イラン制裁を再発動する可能性を巡る懸念を背景に、リスクプレミアムが相場を押し上げている。
北海ブレント先物は多少の利益確定売りを浴びながらも、0148GMT(日本時間10時48分)時点で1バレル=57.79ドルと、前週末から2.5%高い水準を維持。
米原油先物
イラク政府軍は16日、クルド人勢力が実効支配してきたキルクークを制圧。これとは別に、クルド人勢力が2カ所の主要油田で日量35万バレルの生産を停止したとの報道もある。
リブキン証券の投資アナリスト、ウィリアム・オラフリン氏は「キルクークはイラクの石油生産の約10%を占めており、さらなる混乱は供給に大きな影響与える可能性がある」と指摘した。
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