[ワシントン 17日 ロイター] – 米医療保険制度改革(オバマケア)を巡る短期的な応急措置で、上院議員らが17日、超党派の合意にこぎつけた。
共和党のアレクサンダー議員と民主党のマレー議員が取り組みを進めてきた。保険会社への連邦補助金を復活させる内容で、トランプ氏は支持を表明した。
トランプ政権は先週、オバマケアに基づき保険会社に支払う、低所得層向け医療補助金の支払いを停止する方針を明らかにしていた。
今回の合意は、オバマケア向けの補助金や、保険プラン加入を支援する連邦プラグラムへの資金供給を復活させるなど、民主党の意向に一部沿う内容となった。
また、患者や健常者に同一料金を課すことを引き続き求めつつ、各州がより多様な医療保険プランを提供できるよう柔軟性を拡大させ、共和党にも配慮した。
トランプ氏は合意について「1、2年程度の解決策」と指摘。より広範な見直しを行う方針を堅持しているとも語った。
マレー議員は記者団に対し「詳細について最終調整をしているところだが、間もなく全ての詳細を発表できる」と楽観的な見方を示した。また「この措置は向こう2年間の対応策で、その後、医療保険制度の長期的な行方について本格的な議論ができる」と述べた。
アレクサンダー議員は、民主、共和両党から「かなりの数」の上院議員がこの計画の共同スポンサーとなることを望むと表明した。
ただ、法案が議会を通過するかどうかは不透明だ。
民主党のシューマー上院院内総務は、上院民主党内では「幅広い支持」があるとしているが、共和党議員の動向は読みにくい。穏健派のコリンズ上院議員は支持を表明したが、保守派議員の賛成を得るのはより困難な可能性がある。
シューマー氏は、共和党のマコネル上院院内総務に上院での採決を行うよう促し、その後下院も早急に採決するよう訴えた。
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