ティラーソン米国務長官、イラクとクルド自治政府に対話解決促す

[バグダッド 23日 ロイター] – ティラーソン米国務長官は23日、イラク政府と北部・クルド自治政府に対話を通じた問題解決を促した。

バグダッドを電撃訪問し、アバディ首相と会談した。

ティラーソン氏は先に、イラクで過激派組織「イスラム国」(IS)掃討に協力した、イランが支援するイスラム教シーア派の民兵とイランの軍事顧問団に、イランへの帰国を求めている。

アバディ氏は人民動員隊(PMF)について、「イラク組織の一部」と説明し、イランの代理組織との批判を一蹴。「PMFの戦闘員は国と地方の希望的な存在となるため、勇気付けられるべきだ」と述べた。

これに先立ちアバディ氏側は声明を出し、「イラクの国内問題に介入する権利をだれも持たない」と指摘。首相周辺の「関係筋」が語ったとした。

イランに最も近いとされるPMF内部集団の幹部は、イラク退去を強いられるのは米国人との認識を示した。

ティラーソン氏はマスーム大統領とも会談する予定で、クルド独立を巡る住民投票後の統一イラクを、米国が支持する考えを再確認する動きとみられる。

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