動物は時に人間よりも愛情深い生き物である。つい先日、インドで下水道に置き去りにされた赤ちゃんを何匹もの野良犬が救いだす出来事があった。
7月18日早朝、インドのハリヤナ州北部のカイサルという街で事件が起きた。近くを住処にしているであろう数匹の野良犬が、下水道を怪訝そうに観察している様子が監視カメラの映像に残っていた。その後、2匹の野良犬が下水道の溝から何かを引っ張り出すと、そこにはプラスチックの袋に包まれた女の子の赤ちゃんが発見された。捨てられた子でした。
Moment stray dogs pull baby girl to safety after she was dumped in sewage drainhttps://t.co/DNMeR9mqq2 pic.twitter.com/8cKJsxIcfs
— Daily Mirror (@DailyMirror) 2019年7月22日
さらに野良犬たちは、助けを呼ぶために大きく吠え続ける。その後、通行人が野良犬たちの異変に気がつき、赤ちゃんを無事保護するに至ったのだ。
その後、この赤ちゃんはカイサル市民病院に搬送される。集中治療室で特にひどかったという頭の怪我の治療を始め、他にも悪いところはないかどうか検査を受けているという。院長であるディニッシュ・カンザル氏は「この赤ん坊は早産で生まれた可能性がある。7ヶ月の未熟児であるため、生命力が弱く、極めて危険な状態にある」とコメントしている。
他に、母親らしき人物が赤ちゃんを下水道に放り投げる瞬間も記録されていたという。母親は赤ちゃんを捨てた後、足早に現場を去ろうとしていたという。
地元警察によると、現在も母親の行方を捜索中とのこと。さらに身柄を確保でき次第、子供を捨てた罪で告発する予定だという。また、母親の罪はインド刑法で裁かれ、重罰は免れないだろうと予想している。
時に、人間は残忍な生き物である。たとえ母親に捨てられたとしても、野良犬たちによって救われたこの赤ちゃんは生きる運命にあったのだ。と同時に、動物たちの優しさや労りの気持ちには感激せざるおえない。赤ちゃんに一刻も早く元気になってほしい。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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