3年ぶりに帰国した息子が両親にドッキリを仕掛ける

遠く離れた場所で勉強に励む学生たちにとって、故郷に帰って家族に会い、懐かしい料理に舌鼓を打つことはこの上ない喜びだ。インドネシア、メダン出身のハディ・ウィバワは、英国に留学後3年間も家族に会っていなかった。これは、ある日突然息子が目の前に現れたら両親はどんな反応するかを見る壮大なドッキリである。

ハディはYouTubeに投稿したビデオの中で「突然僕が現れたら2人がどんな表情をするのかを見たい」と語った。しかし、彼にはもう1つ両親が自分を二度見するだろうと確信していることがあった。離れている間にダイエットに励み、20kg以上の減量に成功したのだ。

(Video screenshot / Jukin)

彼は兄の1人だけにこの計画を打ち明けており、彼に空港まで迎えに来てもらうことになった。ハディと兄は、両親の反応を撮影するためにレストランに隠しカメラを設置した。ハディは2人に見つからないようホテルに宿泊しており、ここまではすべてがスムーズに進んでいた。

ドッキリ開始の瞬間、すべての準備は整った。ハディは家族が座る向かい側のテーブルでその時を待った。目立ちすぎることなく、気づいてもらえる程度の距離だった。

(Video screenshot / Jukin)
(Video screenshot / Jukin)

痩せた息子のような「見知らぬ男」をちらっと見た母親は、自信なさげに彼に見覚えがあると打ち明けた。「あの人ハディにとてもよく似ているわ、信じられない」。しかし夫は、彼女の言葉をはねのけ「全然違うじゃないか!」と答えた後、この若者に興味津々な母親を残してトイレに立った。

男性は息子よりずっと痩せているにも関わらず、彼女の詮索は止まらなかった。彼女は「似てる、すごく似てる、びっくり」と驚きを隠せずにいた。すぐに耐えられなくなった母親は、「このままじゃおかしくなりそう」と兄弟に訴え、ドッキリではないのかと尋ねた。

(Video screenshot / Jukin)

母親がハディをまっすぐに見つめると、彼の表情がすべてを物語っていた。彼が母親を抱きしめる前には2人とも笑顔でいっぱいだった。つかの間喜びを噛み締めた家族は、次は父親の番だと落ち着きを取り戻し、ハディは元の席に戻った。

父が戻ってくると、妻は彼に「あの人ハディに似てると思わない?」と尋ねた。彼をよく見てみるものの、まだ気づかない父親は「似ていない、この人の方がハンサムだろう」と答えた。

その後すぐに似ているところはあると認めた父親だったが、違う向きから見たら似てないと頑なだった。しかしそれはハディが彼をまっすぐに見つめ返すまでのことだった。実の息子に見つめられては気づかないはずもなく、ここでネタバラシとなった。

(Video screenshot / Jukin)

驚いた父親は思わず立ち上がり、息子と熱い抱擁を交わした。そしてみんなで家族の再会を祝う食事を楽しんだ。

この心温まるドッキリ映像は広く拡散され、これまでに700万回以上も視聴されている。この若者にとって、故郷は心のよりどころだった。世界中の人々にもそれが伝わったに違いない。

(大紀元日本ウェブ編集部)