昨年12月25日に始まった神韻日本ツアーも終盤に入り、残すところ東京、京都の7公演となった。チケットはほぼ完売し、神韻公演の人気の高さが伺える。神韻の舞台を体験したその驚きと感動の声をお伝えする。
仙台から来た鈴木賢司さんは航空燃料の会社社長をしている。動きが優雅でそれがみなそろっており、内側から伸びてくる一体感と動きに驚かされたという。ソプラノ歌手の独唱も素晴らしかった。
喜び、悲しみ、怒りなどの感情が中国古典舞踊で表現され、登場人物の思いを伝える。同時に中国で失われている伝統文化を再現させたいという思いが感じられ、ダンサーたちの誠実さ、真摯さが伝わってきた。
これまでは神韻も雑技団と同じようなものと考えていたという鈴木さんは公演後、神韻はそれとは全く違った中国本来のものを復活させていることがわかった。「こういうものはここでしか見られない。よいものはずっと残していってもらいたい」と語った。
「優雅で非常によかったですね」警備会社で経理をしている斎藤健吉さん。北京、上海、西安など中国本土で様々な舞台を見てきたが、神韻のような優雅な中国古典舞踊は見たことがなかったという。
2006年に設立された神韻芸術団はわずか13年でその数を7つに増やした。それぞれの芸術団がアメリカ、オセアニア、ヨーロッパ、アジアと巡回し、その中国伝統文化を精華を伝えるパフォーマンスは全世界で賞賛を浴びている。斎藤さんは神韻公演が人々を感動させている理由を「皆が一緒になって心一つにして動いていること」にあると語った。
今回、チケットの購入が遅く一番後ろの席になってしまったが、手の高さ、上げる角度がぴったりそろっていることなど、神韻の一体感をみることができたという斎藤さん。次回は顔が見える前列の席を手に入れたいと語った。
「演者の内面の美しさを感じた」という大山和典さんは、印刷業を営んでいる。ダンサーたちの表現力に富んだ多彩な手の動きに感動し、音楽、3Dのバックスクリーンとともに、「とにかく素晴らしいの一言に尽きる」と語った。二胡の演奏も素晴らしかった。
衣装の美しさを見るのを楽しみに来たという奥様も、舞台でみられる眩いばかりの色の美しさに「来た甲斐があった。いい夢を見れそうです」と嬉しそうに語った。
神韻のひとつひとつの演目に中国5千年の歴史を深く感じた大山さん「今の報道で出ているような中国は私は嫌です。先人の残したものを破壊するなどは間違っていると思うし、反対です」と語った。
(文/大道修)
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