子どもの食事を厳しく制限すればするほど、子どもの食習慣が悪くなるとの研究結果が米栄養士会雑誌「Journal of the American Dietetic Association」に掲載された。
英ロンドン大学のジェーン・ワードル(Jane Wardle)氏のチームは、同市の小学校に通う7~9歳の子どもを持つ405世帯を対象に調査をした。最終的に子どもたちの飲食行動、摂食指数などのアンケートに全て答えたのは213人。母親らは、食べ過ぎやダラダラ食い、食べ残しなどの食事に対する子どもの態度や、親の食事の与え方についての質問に答えた。
調査の結果、子どもに対して健康に良い食事を強く促す親は、子どもの食習慣が悪くなることが分かった。また、食事に関して厳しく制限されている子どもの親は、子どもの食事が乱れていると話す傾向があるという。
一方、子どもへの食事の与え方が子どもの食習慣に悪い影響を与えたのか、あるいは子どもの食習慣や体重を気にした親が、子どもへの食事制限をしているのか、断定できるデータはないという。総合的にみれば、食事の習慣については親子が互いに影響を受けているのかもしれないとワードル氏は述べた。
(翻訳編集・豊山)
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