安倍首相が追加検査で再び病院、「仕事に頑張りたい」
[東京 24日 ロイター] – 安倍晋三首相は24日、先週に続いて東京・信濃町の慶応大学病院を訪れた。3時間半ほど滞在して官邸に戻った首相は、前回の検診結果を聞くとともに、追加の検査を行ったことを明らかにした。その上で「体調管理に万全を期して、これからまた仕事に頑張りたい」と語った。
安倍首相は午前10時前、車で慶応大病院に到着。今月17日に続き、2週連続で同病院に入った。体調への懸念が広がる中、菅義偉官房長官は午前の会見で、体調に万全を期すためだとした上で、「先日の検査を受けての追加検査と聞いている」と述べた。
安倍首相は午後1時半過ぎに病院を出発。そのまま官邸に戻り、17日に受けた検査結果の詳細を聞いたことを記者団に説明した。追加の検査も受けたという。結果について詳述することはなかった。
日本テレビはこの日午前、検診ではなく「持病の治療を受けた」とする複数の政府・与党関係者の話を伝えている。
安倍首相は17日、「日帰り検診」で約7時間半にわたって同病院に滞在した。19日に夏季休暇を終えた首相は、「体調管理に万全を期すために先般、おととい検査を受けた。これから仕事に復帰して頑張っていきたい」と語っていた。
安倍首相は第一次政権時の2007年、持病の潰瘍性大腸炎が悪化して退陣している。
安倍首相の連続在任期間は24日、歴代最長を更新した。2012年に再登板してから2799日がたち、佐藤栄作首相を抜いた。首相は官邸で記者団に対し、「政治においては、その職に何日間在職したかではなく何を成し遂げたかが問われる」と発言。「結果を出すために1日1日、日々、全身全霊を傾けてきた」と語った。
自民総裁としての任期はまだ1年程度残っている。菅官房長官は「そのために追加検査を行っていると思っている」と述べた。
*内容を追加しました。
(竹本能文、山口貴也、久保信博)