[ワシントン 8日 ロイター] – 米ニューハンプシャー州で8日、上下両院の共和党予備選挙が行われ、ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙によると、どちらもトランプ大統領が支持する候補が勝利した。ただ、共和党は野党民主党に対し若干のリードを許しており、11月3日の本選では苦戦が予想される。
同紙によると、同州の上院予備選では、トランプ氏の支持を得たコーキー・メスナー氏(63)が退役陸軍大将のドン・ボルダック氏に勝利した。選挙区の71.1%の集計が終わった時点で、メスナー氏の得票率が50.6%なのに対し、ボルダック氏は42.8%にとどまった。
本選では民主党の現職ジーン・シャヒーン氏(73)と対戦する。
NYTによると、第1選挙区の共和党下院予備選はトランプ大統領が支持するマット・モウーズ候補が勝利した。候補が乱立する中、選挙区の76.3%の集計が終わった時点でモウーズ氏の得票率は60.2%と、2位の候補(同25.8%)を大きく引き離した。
31歳のモワーズ氏は共和党のストラテジストで、前回の大統領選でトランプ陣営に加わったほか、国務省での勤務経験がある。
同選挙区の議席はここ数年、共和党と民主党の間で頻繁に入れ替わっている。独立系選挙アナリストによると、今回の選挙戦は民主党の現職クリス・パパス氏が優勢となっている。
今回の予備選は激戦州であるニューハンプシャーでのトランプ氏の影響力を測る試金石として注目されていた。前回2016年の大統領選でトランプ氏は同州で民主党のクリントン候補に僅差で敗北している上に、州内の共和党員にはアンチトランプ派が多数いる。
トランプ氏の陣営は、同氏が今年に入って支持した議員候補118人のうち、予備選と補選で敗北したのは2人だけだと説明している。
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