インタビュー 我那覇真子さん「米国市民は世界のために戦っている」米大統領選報道で脚光

2020/12/30
更新: 2020/12/30

世界中が注目する米大統領選挙の行方について、沖縄出身の保守系政治活動家・我那覇真子さん(31)が伝えるYouTube番組が人気を集めている。スマートフォンのカメラで撮影したシンプルな番組内容だが、チャンネルの登録者数は急上昇。他にも、我那覇さんは米保守活動団体「プラウド・ボーイズ」ポートランド地域リーダーを独占取材し、他メディアが伝えない同団体の活動趣旨や本音を引き出した。

我那覇さんは2020年8月、自身のYouTubeチャンネル「我那霸真子チャンネル」を立ち上げ、沖縄の地元の政治的話題を中心に発信していた。10月上旬に渡米し、首都ワシントンD.C.や激戦州に足を運び、各地区の選挙の状況について取材した。この半月でフォロワー数は倍増し、19万人以上になった。Twitterアカウントのフォロワー数も18万人を突破した。

動画の視聴回数は平均10万~20万回に達し、多くの日本の視聴者や米国市民から応援や激励のメッセージが寄せられている。

人気の秘訣「真実を伝える」

大紀元は12月15日、米首都ワシントンD.C.にある米国議会議事堂(Capitol Hill)前で我那覇さんにインタビューし、今、彼女のチャンネルがなぜ人気を集めているかについて聞いた。「日本には保守系メディアがほとんどない。マスコミはCNNの論調とほぼ同じ。それが多くの視聴者が私のチャンネルに興味を持っている理由だと思う」と述べ、大手メディアの偏向報道が真実を伝える保守系メディアへの流れを後押ししていると語った。

我那覇さんは早稲田大学卒業後、東京都の出版社に勤務。しかし、リベラルな編集方針を受け入れることができず辞職し、故郷の沖縄に戻った。インターネット番組のキャスターやコメンテーターを務め、若手の保守系政治活動家として知られる。

なぜ、米大統領選に注目しているのかという質問に対して、我那覇さんは「私は米国の愛国者が選挙不正や中国共産党とどのように戦っているのか、非常に興味がある。また、私が住んでいる沖縄は、ある意味では中国共産党の『攻撃』を受けている」とし、「沖縄は小さな島だが、『太平洋の要石』と呼ばれ、中国共産党がずっと沖縄を支配しようとしている。バイデン氏が当選した場合、故郷の将来が心配だ」と語った。

「そのため、私は米国の愛国者に言い続けている。彼らは米国のためだけに戦っているのではなく、世界のために戦っている」と力説した。

多くの日本人と同じように、我那覇さんの知人も「日本版CNN」の報道しか見ておらず、「選挙はすでに終わった」と思っている。しかし、米国人の懸念を理解している日本人がどれだけいるかについて、同氏は「正しい情報を得られたのは5~10%程度だと思う」と述べた。

我那覇さんはトランプ支持者の選挙不正に関する抗議集会や公聴会に参加するだけでなく、極左暴力集団「アンティファ」や「BLM」の活動現場にも訪れ取材を行い、米国で何が起こっているのかを日本の視聴者に向けて報道した。

「米国の愛国者は、大規模な選挙不正をめぐって左派リベラリズムと戦っているだけでなく、主要メディア(フェイクニュース)や全世界を覆う恐怖と戦っている」「多くの米国人が、ここは自由の国だということを理解させてくれた。彼らは、今立ち上がって反撃しなければ、この国は滅びると信じている。米国人がどれだけ、国や信仰、家族を大切にしているかを知った」と述べた。

「日本も同じ危険に直面」

我那覇さんは現地取材の中で、日本が米国と同じ危険に直面していることに気づいたという。「米国で起きていることの多くが日本でも起きている。日本にもリベラル系メディアがある。自民党という保守政党はあるが、日本のためではなく、中国共産党のため、あるいは自分たちの身勝手な利益のために働いていると指摘されている。米国の愛国者は共和党にも似たような不満を抱いている」とした。

我那覇さんは、菅総理がバイデン氏を祝福したことに失望したという。しかし、米国からのライブ配信で日本人に真実を伝え、米国民を応援できると信じているという。「同盟国米国の選挙を気にかけている日本人はたくさんいる」「日本も強くならなければならない。エド・マーティン氏(Ed Martin、米政治活動家)が言ったように、米国が米国優先で、日本が日本優先にすれば私たちは仲良くなれる」

我那覇さんは、自分がトランプ大統領の支持者だと認め、「トランプ氏の話し方が気に入らない人も多いが、米国は好感が持てるだけのリーダーでなく、強いリーダーシップを発揮できるリーダーが必要だ。トランプ氏は偉大なリーダー。実は日本にもトランプ氏のような指導者が必要だ」と話した。

「右翼よりも保守派だ」

保守派の運動家だという我那覇さんは、日本のリベラル派は保守派に「右翼」のレッテルを貼り、汚名を着せていると述べた。また、「中国政府のことや選挙不正や投票機の背後にある勢力を語るときは、中国共産党と言わざるを得ない」と言い、中国と中国共産党との違いを強調した。

「中国の人々は中国政府の弾圧に苦しんでいる。決して簡単なことではないが、中国人に自ら立ち上がるよう呼びかけたい」と話した。

(翻訳編集・王君宜)

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