2021年1月23日、米国議会議事堂ツアーで、州兵が議事堂に立つ(Brandon Bell/Getty Images)

米トランプ前大統領、州兵にホテルを開放

報道によると、ドナルド・トランプ前大統領は管理する首都ワシントンのホテルを、警備のために各州から動員された州兵の休憩の場所として開放している。21日以降、州兵たちは屋外や駐車場などでの滞在を余儀なくされ、批判が起きていた。

前大統領の長男で複合企業トランプオーガニゼーションの役員ドナルド・トランプ・ジュニア氏はツイートで、ホテルは地域の警察官を歓迎すると発表した。「トランプDCのホテルは、DCPD(ワシントン警察)のために開放している」と書いた。

新興メディア・ユアコンタクトは22日、トランプ前大統領がホテルを州兵たちに無料で止まることができると通知したという。トランプ氏の担当者は「必要ならばトランプホテルに費用なしで滞在する許可を与える」と同メディアに語った。

AFP通信など複数のメディアによれば、6日の議事堂侵入事件以降、警備のために動員された州兵2万5000人は、勤務の合間の休憩時間に議事堂の床で休憩することが許可されていた。しかし、21日に議会の業務が始まると、一部の州兵は冷たい地下駐車場に移動させられた。その様子が報道されると、州兵たちへの侮辱的な扱いだとして批判の声が上がった。

共和党の新人議員マディソン・コーソーン(Madison Cawthorn)氏は21日、州兵たちの休憩所となっている駐車場を訪れ、ピザを提供した。「私は指導者たちに見捨てられ侮辱された兵士たちを訪ねた」「私のオフィスで寝ることができると伝えた。私が議会で働いている間、いかなる兵士も、米国連邦議会議事堂のガレージの床で眠ることはない」と書いた。

(翻訳編集・佐渡道世)

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