南宋臨安の城門。左下に象を連れた人々が見える。(インターネットより)
古人の知恵から学ぶ

南宋王朝の繁栄と助け合いの精神

 一方、杭州城には各地からやってきた商人が住み着きました。善良な人は、商売が上手く行かず困っている人に金銭や物資を援助して助けました。雪などの悪天候の時には裕福な人が街を歩き回って飢えや寒さに苦しむ者がいないかを確認し、夜になると細かい銀を貧乏人の家のドアの隙間に置きました。また、余った衣服や寝具を物乞いや貧乏人にあげる人もいたといいます。当時の言葉で言うと、「善い行いをする者にはあまたの善事が起こり、天神が護る。悪を為すものにはあまたの災いが降りかかり、鬼神が災いする。善に報い悪を懲らしめる天の行動は非常に素早い」ということです。

 今でも、杭州の人々は義理人情に厚いと言われています。他所から来た人が困っているのを見ると、助けずにはいられないのです。引っ越してきた人がいると隣近所は日用品を贈るなどして手厚くもてなします。さらには歓迎会を開いて、交流を深めることもあり、これは「暖房(部屋を暖める)」と呼ばれています。

 人間関係が希薄化している現代、かつてのような暮らしから学べることも多いのではないでしょうか。

(翻訳編集・文亮)