朝起きれない!就寝時間の遅い子どもは背が伸びない

4・5歳の子どもが朝からだらけていることを嘆く親御さんがよくいます。親に呼ばれて目が覚めても、ベッドでだらだらして起きようとせず、朝食を食べる時間もありません。 幼稚園にもよく遅刻します。 また、親御さんの話によると、このような子どもたちは就寝時間も非常に遅く、ほとんどが夜10時以降にベッドに入り、11時にならないと就寝しないそうです。 実は、子どもが朝起きられないのは、こうした遅い時間の睡眠が原因なのです。

海外の研究によると、1歳から3歳の子どもは1日に11~12時間、4歳から7歳の子どもは10.5~11時間の睡眠が必要とされています。夜11時に寝て、翌朝の7時に起きた場合、1日の睡眠時間は8時間しかなく、子どもの成長・発達には非常に不利になります。

子どもの成長を促すホルモン-成長ホルモンの分泌は睡眠中、特に深い眠りの時にピークを迎えます。子どもの就寝時間が遅い場合、成長ホルモンの正常な分泌に影響が出て、1~2年後には早く寝た子どもに比べて身長が著しく低くなってしまいます。 多くの親は子どもの身長をとても気にしますが、子どもの毎日の睡眠時間を軽視しがちです。

さらに、幼稚園に急いで行くために、子どもたちは朝食を急いで少し食べたり、まったく食べなかったりします。そのため、パニックになり、めまいや冷や汗、さらには失神などの低血糖症を起こしやすく、その危険性は明らかです。

子どもの就寝が遅い理由は多くありますが、そのほとんどは親の生活習慣に関係しています。子どもの寝室が別にある場合は、就寝時間を早めてあげることができます。親と同室の場合は、寝やすい雰囲気を作り、部屋の照明を暗くし、寝る前になるべく話しかけないようにしてあげる必要があります。夜に刺激のあるテレビ番組を見ると、テレビの中のシーンを思い出す子どももいます。それにより脳が興奮状態になり、なかなか寝付けなくなります。 そのため、就寝前に子どもにそのような番組を見せることは避けなければなりません。また、どうしても夜10時に寝たいという子どももいます。その場合、時計の時間を2時間早くセットすることで、子どもを素直に寝させることができます。

親は子どもの遅い就寝時間を慌てて変えようとせず、原因を探して、子どもが早く寝る良い習慣を徐々に身につけていくべきです。

(訳:神谷一真)