「健康的に痩せるドリンク」家庭で作れる3種の飲み物

ダイエットには、運動だけでなく、食事面からの適切な実践も欠かせません。ダイエット食といっても、ただ低カロリーなだけではなく、良い食物を適量食べて、その栄養素によって脂肪や糖類を効率よく燃焼させることが肝心です。
今回、台湾の栄養士・簡子均さんが紹介するのは「おいしく飲みながら、健康的に痩せる」3種の飲み物。いずれも家庭で簡単に作れます。ぜひ、お試しください。

ダイエット食に欠かせない、二つの栄養素

ダイエット食に欠かせない、二つの栄養素とは何でしょうか。
一つは「燃焼系ビタミン」で、糖類や脂質のカロリーを燃焼するビタミンB群のこと。

もう一つは「燃焼系フィチン」で、野菜や果物、茶、香辛料の中に存在する天然の機能性成分で、脂肪を燃焼させるのに役立ちます。栄養士・簡子均さんによると、ダイエットをする人にとって、この2種類の栄養素を含む食品を、意識して多く食べることは確かに役立つと言います。

ビタミンB群は、糖質、タンパク質、脂肪の三大栄養素がエネルギーに変換される過程で、とくに糖質の燃焼を助けます。ビタミンB群が不足すると、食事から摂取されたデンプン質がうまくエネルギーとして使われず、体脂肪になって貯蔵される恐れがあるのです。

日常の食事でよく口にする牛乳玄米、オーツ麦(エンバク)、鶏卵などの食品には、ビタミンB群が豊富に含まれています。トマトにもビタミンB群が含まれていて、体内の脂質を代謝する酵素を活性化させ、脂肪を燃焼させやすいリノール酸のような不飽和脂肪酸も含まれています。

また簡子均さんは「ダイエッターやボディビルダーなど、筋力トレーニングを積みながら体脂肪を落としたい人には、無糖豆乳がお薦めできます」とアドバイスします。大豆は非常に良いタンパク質源であり、満腹感をもたらしながらカロリーオーバーの心配がありません。

またフィチン(フィチン酸)には抗酸化、抗炎症の作用があり、ダイエットに必要な栄養素です。よく見られるフィチンの中で、コーヒーのクロロゲン酸と緑茶のカテキンは、脂肪と糖類の代謝を助け、良好なダイエット効果を発揮することができます。

唐辛子のカプサイシン、生姜のショウガオール、ニンニクのアリシン、コショウのピペリンなどのフィチンは、いずれも体脂肪を燃やすのに役立ちます。

大豆には燃焼系ビタミンB 1や特有のタンパク質β-conglycininが含まれているので、ダイエットにも効果的です。(イメージ写真  freeangle / PIXTA)

自家製ドリンク3種類で「おいしく飲みながら痩せる」

ダイエットに最適な食材をつかったドリンクで、「おいしく飲みながら痩せる」を目指しましょう。

1、ナッツラテ
ナッツラテは、朝に飲むのに適しています。鉄分が摂れるナッツを朝に飲むと、朝食の量を減らすことができるからです。

もしもあなたが毎朝「ハンバーガー1個とミルクティー」をとっていたなら、明日から「小さい肉まん1個とナッツラテ」に替えてみてください。同じ満足感が得られ、栄養バランスがさらに良くなるでしょう。
材料は、無糖コーヒー120cc、無糖豆乳120cc、ナッツ類を砕いた粉10 g。全ての材料を大きいカップに入れ、よくかき混ぜてお召し上がりください。

脂肪を燃焼させる飲み物の一つ、ナッツラテ。主食の量を減らし、脂肪の燃焼を助けますので、朝食にお薦めです( イメージ写真 midori_chan / PIXTA)

2、グリーンラテ
グリーンラテは、3食のうちの1食または夜食に代替するものです。ダイエット中の人は、夜にデンプンを食べなければグリーンラテを夕食に飲むことができますが、3食すべてに飲むことはお勧めしません。
材料は、ホウレンソウ100 g、リンゴ50 g、パイナップル50 g、生姜10 g、ナッツパウダーまたはアボカド10 g、水または無糖緑茶50~100 cc。

作り方は、ほうれん草と生姜は水で洗って刻んでおく。りんごは皮つき、パイナップルは皮をむいて、いずれも乱切りに。すべての材料をミキサーにかけて、とろみのあるジュースにします。

鮮やかな緑のグリーンラテ。カロリー摂取量を減らし、微量栄養素の補充に役立ちます。( イメージ写真 ocsa / PIXTA)

3、ベリーミルク
ベリーミルクは、カリウムを多く含むバナナを加えており、運動後の栄養補給に適しています。材料は、クランベリー50 g、牛乳150cc、バナナ100 g。
クランベリーは水で洗い、バナナは皮をむいてカットしておく。全ての材料をミキサーにかけて、とろみのあるジュースにしてください。
ベリー類は抗酸化成分が豊富で、女性の尿路を保護する作用もあります。新鮮なクランベリーが手に入りにくい場合は、冷凍クランベリーを使用するか、イチゴやブルーベリーなどで代用できます。ただし、ドライフルーツのベリーはお勧めしません。

ベリーミルク。抗酸化栄養素を豊富に含み、運動後の栄養補給に適しています(イメージ写真 kikisorasido / PIXTA)

さあ日本の皆様、いかがでしょう。家庭でも簡単に作れて、おいしいダイエット飲料です。
「自分で作る楽しみ」も味わいながら、さっそく明日、試してみませんか!
(文・蘇冠米/翻訳編集・鳥飼聡)