今回は自然に残された化石ではなく、人が描いたものについてご紹介します。
ペルーで発見された神秘的な「カブレラ・ストーン」には、恐竜と人間が共存した光景が描かれていました。
「カブレラ・ストーン」は、ペルーのナスカ平原にあるイカという町の小さな村で発見されました。 石は黒い色をしていて、普通の石よりはるかに密度が高く、大きさもさまざまです。片手で持てるほどの小さなものから、高さが1メートル以上もある大きなものまであり、それぞれに複雑な模様が刻まれています。 また、石が発見された洞窟の近くには、数百万年前の古代生物の化石がいたるところにあります。
これらの石の彫刻には、非常に高度な古代文明が描かれています。 彼らは優れた医療技術を持っており、鍼灸による麻酔や開腹手術、脳移植などの医療技術や、望遠鏡で天体を観測し、宇宙の銀河を描くなど、高度な天文学的な知識も持っていました。
さらにすごいのは、人間と恐竜の交流を描いた石の彫刻が大量にあることです。 巨大な体を持つ恐竜たちは、人間が飼っている家畜のように手懐けられていました。
例えば、トリケラトプスが彫刻されている石があり、この恐竜は、巨大なサイのような姿をしており、頭に3本の角があることからその名がつけられました。トリケラトプスの背中には男性が乗っており、その手には斧のような武器を振りかざしています。 まるで戦いの最中のように見えます。
さらに翼の生えた竜の背中に乗り、手にナイフを持った男性の姿がはっきりと描かれた石もあります。
これはまさに進化論に挑戦しているといえるでしょう。そのため、このデザインは村人が自ら描いたものではないか、という疑問を持つ人もいます。
しかし、カブレラ・ストーンの研究者であるハビエル・カブレラ博士は、「今、この石が有名になったから贋作も現れたのでしょう。しかし、カブレラ・ストーンの彫刻は、確かに先史時代の文明の作品であることは、疑いようのない事実です」と主張しました。1571年、スペインの歴史家フアン・デ・サンタ・クルス・パチャクティ氏は、2冊の書籍の中でこの石について言及し、恐竜を「ドラゴン」と呼んでいました。 そのうちの1冊は、今でもペルーのリマにある国立図書館で見ることができます。 当時の村人たちは、恐竜というものを知らなかったのではないでしょうか? では、なぜ彼らはそれを描くことができたのか、そして、どうしてこれほどまでに実物と似ているように描くことができたのでしょうか。
そのため、カブレラ博士は自分のコレクションを展示し、人々が本物か偽物かを見極められるように、地元でブラックロックミュージアムを開設しました。 博物館には何万個もの種類のカブレラ・ストーンが展示されており、それぞれの石に物語があります。 現地に行く機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
(続く)
(翻訳・編集 天野秀)
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