米国人の平均寿命、20年に1.5年短く 新型コロナが影響=CDC

2021/07/21
更新: 2021/07/21

[21日 ロイター] – 米疾病対策センター(CDC)は21日、2020年の米国人の平均寿命が77.3歳と、前年から1.5年短くなったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大が影響したという。

2020年の平均寿命は、2003年以来の低水準で、CDCが21年2月に予想していた水準よりも半年短くなった。短縮幅は1942─43年に記録した2.9年以来の大きさだった。

CDCによると、短縮分の4分の3近くは新型コロナが影響している。また、薬物過剰摂取も主要因だった。

報告書をまとめたCDC担当者は、平均寿命は過去数十年、毎年徐々に伸びていたが、2019年から2020年にかけての減少幅が非常に大きかったため、2003年の水準まで戻ってしまったと説明し、10年分を失ったようなものだと述べた。

黒人の平均寿命は71.8歳(前年比2.9年減)で、2000年以来の低水準だった。ヒスパニック系男性の寿命は75.3歳(同3.7年減)で、他のどのグループよりも落ち込んだ。

男女間の平均寿命の差も拡大し、女性の平均寿命は男性より5.7年長い80.2歳となり、2019年の予測より半年長くなった。

Reuters
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