トラックに追突され車はめちゃくちゃに 奇跡的に生き残った家族

米テキサス州出身の女性ギリアン・ニコラス(Gillian Nichols)さんは今年、家族とひどい交通事故に遭い、全員命は無事でしたが、ギリアンさんは神様が家族を救ってくれたと信じています。

事故が起きたのは1月31日で、夫のジョンと15歳の娘リーラ(Leelah)と7歳の娘アニー(Annie)はケイティ市を出発し、叔母の葬儀に参列するためオクラホマ州に向かっていました。彼らは普段は昼間にその道を通るのですが、今回は夜に通りました。それというのも彼女は朝、教会で働かなければならなかったからです。

オクラホマ州のお気に入りのレストラン「ブラウムス(Braums)」で夕食を共にした後、一家はドライブを続けました。ギリアンが助手席に座り、娘は後部座席、全員がシートベルトを着用していました。

ギリアンは「私は夜は運転できないので、夫が車を運転してくれました。私は目の手術を10回も受けているので、レンズが揺れているように見えるのです」と大紀元時報に語りました。しばらく走っていると、ギリアンは彼女の夫が徐々に速度を落とし始めたのに気づきました。前の車が先に速度を落として停車したからです。

「実は前の車が停まっていたのは、前で死亡事故があったからなんです」

しかしギリアンたちの車がスピードを落としていたところに、トラックが追突し、車は高速道路を斜め方向に突き飛ばされ、ガードレールに衝突し、空中に跳ね上がり、反転しました。

後にギリアンは「でも、誰にもぶつかっていなかった。はじかれて、私は神様に助けを求めて叫んだの。もうそれしか考えられなかった」と言いました。

車が宙返りして着地するたびに、彼女の頭は片側に広がったエアバッグの上に安全に着地していましたが、シートベルトによって頭に重傷を負ってしまいました。

脳が損傷を受けていることに気づいたとき、すべてが鈍くなっていくのを感じたギリアンは、車が止まった時、数秒間意識を失っていました。

目を覚ました時、彼女の頭には「家族」という言葉しかありませんでした。

幸い、彼女の夫と子供たちは軽いかすり傷を負っただけでした。ジョンは横向きに着地した車から出ることができ、ギリアンは天窓から救出されました。

「神様が私を編み直しているような気がしたの。その過程は説明することができない。私はクロスステッチをすることができるけど、まるで私の体が編まれているような気がしたわ」と彼女は回想しています。ギリアンは救急車の中で、まるで神様が自分の体を織っているような奇妙な感覚を感じたそうです。

彼女は脳に損傷を負ったほか、背中に合併症を併発し、手術を必要とし、言語能力にも支障が出て、6ヶ月後には鼻が歪んでいるのに気づきました。夫もトラウマで精神の病気にかかり、彼らの娘も感情的な問題、特に運転に関する問題(心理的障害)を抱えていました。

しかし家族は奇跡的に生き残りました。ギリアンは神様に感謝しています。ギリアンは今、「神様を賛美する」ために、彼女が出会った人たちに、そのめちゃくちゃになった車の写真をよく見せていると言います。

「写真を見た誰もが……例えば、神経内科医、背中の外科医、看護師、MRIの医療関係者など全員が、『これでは生き残れない』と言いました」。家族が奇跡的に助かったことに驚いたギリアンは、退院後、夫と結婚記念日のディナーをしました。

ギリアンは言いました。「私が病院にいた時、夫が『あなたは元気にならなければならない。さもなければ私たちはあの場所で食事をすることができない』と言ったの。それで、そこに行ってみると、生まれ変わったような感じで、とても特別な瞬間だった…… 神様に感謝しなければなりません」

ギリアンは彼女の回復の少ない部分はいくつかの治療によるもので、回復の大部分は神の働きによるものだと信じています。彼女は他の人々がトラウマに直面したときに彼(神)に頼ることを他の人に勧めています。「派手な祈り」はいらない、と彼女は付け加えました。「彼の名前を呼ぶだけなのです」。

(翻訳 源正悟)