スイス人科学者が円周率の世界記録を更新

スイスの研究者たちは、円周率を小数点以下62兆8000億桁まで計算し、この数学定数の世界新記録を達成した。

スイスのグラウビュンデンにある応用科学大学(Graubuenden University of Applied Sciences)のチームは、公式文書にて「この計算には108日と09時間かかりました」と述べている。

同大学のデータ分析・可視化・シミュレーションセンターは、「今回のものは、Googleのクラウドコンピューティングサービスによる2019年の記録の約2倍、前回の2020年の記録の3.5倍の速さです」と述べている。

研究者たちは、この成果がギネスブック委員会によって認定されるのを待っている。 それまでは、計算したπの最後の下10桁「7817924264」しか公表できない。

前回の世界記録である円周率の長さは50兆桁であった。

円周率とは、数学上の定数で、円の周囲と直径の比であり、有限小数である。

多くの人はその最初の10桁を3.141592653と覚えていますが、コンピュータの性能向上に伴い、研究者たちはその精度を高めている。

つまり、計算できる小数点以下の桁数が増えている。

この研究では、今回πの計算に使った方法は、「RNA解析、流体力学シミュレーション、テキスト解析」などの分野にも応用できるとしている。

翻訳者:田中広輝