歯ぎしりを引き起こす3種類の要因

夜間歯ぎしりは、年齢を問わず、主に小児や青年に発症する可能性がある睡眠障害の一症状です。夜間の歯ぎしりには、心理的要因、咬合的要因、血圧変動の3種類の要因が関係していると言われています。

俗説では、夜の歯ぎしりは胃の中の「虫」が原因だと言われていますが、これは不正確なものです。夜間の歯ぎしりの発生には、主に3種類の要因が関係していると言われています。

1.心理的要因

脳が高い興奮状態や緊張状態が長く続くと、患者の様々な感情が無意識のうちに睡眠状態に現れることがあり、夜尿症はその現れの1つであると言われています。

2.歯科的要因

不正咬合、歯の欠損、歯の伸びすぎ、片側だけで噛むなどは、咬合障害の原因となります。そのため、深い睡眠時には、身体が歯をこすることで無意識のうちに顎の動きを活発化させ、バランスのとれた噛み合わせになるように自己補正しています。

3.その他の要因

寄生虫、血圧の変動、カルシウム不足、胃腸の機能障害、遺伝的要因など、すべてが歯ぎしりの原因となる可能性があります。

夜間に歯ぎしりする患者は、ひどい場合、その原因を見つけることから始め、心理的な要因を改善し、ストレス解消も心がけながら、積極的に治療手段を行う必要があります。就寝前には安静にしてリラックスし、刺激的な食べ物を避けるなど、睡眠環境を整えるとよいでしょう。また、夜の歯ぎしりの発生率を下げるためには、全身疾患を積極的に治療することが重要です。

歯科的要因が主な原因となっている歯ぎしりについては、歯科医院に行き、咬合的な問題を取り除く治療が必要です。歯を失った患者は、入れ歯を修復したり、片側だけで噛む癖を変えて、バランスのとれた噛み合わせにすることができます。

頑固な夜の歯ぎしりという「嫌がらせ」を排除するために、歯科の専門家は、デンタルパッドを使った隔離療法を推奨しています。患者が自分で購入することはできないので、医師の指導のもと、パッドの選択と装着を行ってください。 パッドの価格はおよそ1700円以下になります。

(記事元:「Health Times」)
(翻訳編集・里見)