[ロンドン 15日 ロイター] – イスラム主義組織タリバンの支配下にあるアフガニスタン中央銀行はサレー第1副大統領を含む前政権幹部から15日に1240万ドル相当の現金と金を押収したと発表した。
中銀は声明で、現金と金は幹部らの自宅に保管されていたが、目的は不明と説明した。
サレー氏の所在は不明。タリバンへの抵抗を表明しており、家族の1人は先週、タリバンがサレー氏の兄を処刑したと明かしている。
また中銀は別の声明で、国民にアフガニスタンの通貨アフガニを使用するよう求めた。
同国では、国内の銀行や企業が、特に広く使用されているドルを中心に現金不足に陥っているとの懸念が高まっている。
タリバンは前政権幹部らの資産奪還を目指しているもようで、2人の民間銀行員によると、中銀は先週、前政権とつながりがあり政治的に影響力の強い人物の口座を凍結するよう国内銀行に通達した。
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