乳がんは女性に多い病気ですが、初期症状がはっきりしないため、見過ごされやすい病気です。 アメリカのミネソタ州に住むある女性は、幸運にも飼っている猫の不可解な行動によって乳がんの潜在的な症状に気づき、間一髪で命拾いしました。
メディアの報道によると、セントポール市在住のケイト・キング・スクリビンズさん(35)と夫のアンディさん(37)はともに動物が大好きで、2匹の猫と2匹の犬を飼っています。そのうちの1匹にオギーという猫がいます。
ケイトさんは「オギーはいつも私の腕の中にいるのが大好きなのですが、ある時からいつもより積極的な行動をとるようになりました。とても不思議な行動だったのを覚えています。それから数カ月間、オギーは私の胸にずっと寄り添い、特に左側に寄り添っていました」と語りました。
ケイトさんによると、途中でオギーを他の場所で寝るように誘導しようとしましたが、オギーは通常よりも頑なに譲らず、彼女の左胸にひっついて離れませんでした。
この不可解な行動がケイトさんを警戒させ、彼女はそのうち乳房を検査すべきだと感じました。すると、まずはしこりが見つかり、最終的にステージ3の乳がんと診断されました。 (写真はこちらをクリック)
治療期間中、ケイトさんはオギーの行動を注意深く観察するようにしました。「治療中も、オギーは上記のような行動を取り続けていました。しかし不思議なことに、手術をして悪性腫瘍を取り除いた後、オギーは左胸に『興味』を示さなくなりました」とケイトさんは語りました。
ケイトさんによると、オギーは20歳の時に保護した野良猫で、病気の早期発見により救ってくれた愛猫にとても感謝しているそうです。
「乳がんと診断される前の私に対するオギーの行動の変化を振り返ってみると、きっと私の体の病巣が悪化していることを警告しようとしていたのだと思います」とケイトさんは語りました。
苦しい治療と乳房切除術を経て、ケイトさんの症状は現在、寛解しています。病気は完治したわけではないので、今後もずっと乳がん検診と治療を続けていくことになりますが、彼女は順調に心身ともに回復しているそうです。
彼女は2019年にも、乳がん(小葉がん)や遺伝性びまん性胃がんを引き起こす可能性のある非常に珍しい遺伝子変異(CDH1)があることを医師が発見し、胃の一部を切除しています。
頑固な病気と闘うケイトさんにとって、夫のアンディさんは大きな支えであり、相談できる多くのがん患者とも出会いました。
ケイトさんは最近、医療詐欺の調査員として仕事に復帰し、「家族、友人、そして心の支えになってくれた素晴らしい動物たちにずっと感謝しています」と語りました。
(翻訳・志水慧美)
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