エクアドルの野生動物写真家が、非常に珍しい野生のハチドリが、同類の競争相手の細長いくちばしの上に「ホバリング」して餌を奪い合うという千載一遇の光景をカメラに捉えました。
ニコラス・ローゼンズ氏が撮影した写真(ここをクリックすると表示)では、バードフィーダーにヤリハシハチドリが惹き寄せられ餌を食べようとしてます。
彼は「エクアドルに旅行して、とても珍しいヤリハシハチドリがバードフィーダーに近づいてくるのを観察することができて本当にラッキーだと思います」
「人生に一度の瞬間だ」と言いました。
しかしその後、1羽のフチオハチドリが急に割り込み、ヤリハシハチドリを押しのけ、自分が餌を食べようとしました。(画像はこちらから)
そのフチオハチドリも餌を食べようとし、なんとヤリハシハチドリの嘴の上でホバリングしてバランスを崩そうとしました。
「毎日朝6時から夕方6時まで見続けて6日間かかって、最後の午後にやっと写真が撮れたよ。人生で最も珍しいハチドリの写真だね」とニコラス氏は語っています。
ニコラス氏は、カメラのトリガー機能と4つのストロボを使ってこの写真を撮影し、2020年度の「野鳥撮影コンテスト」で銅メダルを獲得しました。
ハチドリは、アマツバメ目に属する約600種のハチドリの総称で、知られている限り世界最小の鳥類であり、急速な翼の動き(鳥の大きさに応じて1秒間に15~80回)でホバリングすることができ、後ろ向きにも飛ぶことができる唯一の鳥です。 ハチドリの名前は、羽ばたきの際のハミング音に由来し、その姿はすべての動物の中で最も美しく、カラフルです。
ハチドリには、ヤリハシハチドリとフチオハチドリという2つの亜種があります。 フチオハチドリは、主に南アメリカに生息するハチドリ科の珍しい鳥です。
ヤリハシハチドリの体は小さいですが、珍しいことに、くちばしが体よりもさらに長く、約10cmもあります。 パッションフルーツの花の蜜を吸うために、くちばしが長くなっていると考えられています。
他の鳥類と異なり、ヤリハシハチドリのくちばしは下に向かって曲がっておらず、かなり直線的で、先端が少し上に向かって曲がっています。 くちばしの長さが尋常ではないため、通常の下向きではなく、頭を上に向けて休まなければなりません。
(翻訳・井田千景)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。