冷蔵庫は、私たちの生活の中で、頼りになる安心できる仲間のような存在です。買ったばかりの野菜でも、下味をつけて2日間ねかせた手羽先でも、食べ残しでも、使いかけのカレーキューブのパックでも ……、冷蔵庫に入れることで時間の経過を止め、食品の鮮度を保つことができるようです。
多機能で安定した動作をするため、私たちはこの頼もしい小さな仲間の「健康」を日々見落としているかもしれません。熱や鼻水、痛みなどの体調不良を体が知らせてくれるように、冷蔵庫も動作に問題があると「警告サイン」を出します。温度が高いのか低いのか、あるいはブーンという音がするのか、これらのシグナルが観察されたら、冷蔵庫の調子を整えて修理しましょう!
1.冷凍庫の温度が高すぎる
熱を出すのは人間だけではなく、冷蔵庫も同じです。米国食品医薬品局によると、冷蔵室の温度は摂氏4度(華氏40度)、冷凍室の温度は摂氏0度(華氏-18度)が望ましいとされています。冷蔵室の温度が高ければ、細菌が食品の表面ですぐに広がります。
買ったばかりの牛乳が酸っぱく感じたり、新鮮な野菜や果物がすぐに腐ってしまったりする場合は、冷蔵室が低温をうまく維持できていない証拠かもしれません。冷蔵庫に内蔵されている温度計を確認するか、別途、冷蔵庫用の温度計を購入して温度を測定します。確かに冷蔵庫の温度が高すぎるという場合は、その原因を探る必要があります。
一番わかりやすいのは、冷蔵庫に食品を詰め込みすぎると、中の空気の流れが妨げられて食材を均等に冷やせなかったり、空気の吹き出し口が塞がれて冷蔵庫のモーターが送風するために頑張らなければならなくなったりすることです。
また、冷蔵庫のゴムパッキンが緩んでいないかチェックし、すぐに交換部品を購入して、中の温度を適正に保つことも重要です。問題が冷蔵庫の老朽化であれば、プロの修理業者を呼んで修理してもらうこともできますし、使用期間に応じて単純に新しいものと交換することもできます。
2.冷凍室の温度が低すぎる
庫内の温度が高すぎてもだめ、どうして低すぎてもだめなの?もし、冷凍室の中の食材が「雪」の層で覆われていたら、気をつけてください。冷蔵庫の半分には霜取り装置が付いています。冷蔵庫に霜がつくことが多い場合は、霜取り装置が故障しているか、ゴムパッキンが緩んで暖かく湿った空気が冷蔵庫内に入ってきていることが考えられます。その場合は、プロの修理屋さんに来てもらうこともできます。
3.冷蔵庫の奥の温度が高い
冷蔵庫の背面にはコンプレッサーがあり、常に動いているので温かくなるのは当たり前です。子供の頃、雨の日に冷蔵庫の横に立って、そこから発せられる暖かさを感じたことを覚えています。しかし、冷蔵庫が熱いということは、コンプレッサーがオーバーヒートしているということです。これはコンデンサーの汚れや排気系の問題が原因と考えられますが、適切に拭き取り清掃することで、冷蔵庫を長持ちさせることができます。
4.冷蔵庫の音
冷蔵庫が「ブーン」と音を立てている場合は、設置場所が不安定なため、コンプレッサーの運転中に冷蔵庫が大きく振動している可能性があります。冷蔵庫の下を見て、安定した位置に置くだけです。冷蔵庫の冷媒が少なくなってきて、冷蔵庫を冷やすためにサーモスタットを上げなければならない場合にも、この音がします。
コツコツとした音や引っ掻くような音がする場合は、コンデンサーファンやエバポレーターファンが異物で塞がれている可能性がありますので、ファンコンパートメントを外して異物の有無を確認したり、ホコリを拭き取ったりしてください。
5.10~15年以上前の冷蔵庫
冷蔵庫は長く使っていると、愛着がわきますよね。見た目には何の問題もないので、気を遣って交換しないかもしれません。しかし、冷蔵庫の平均寿命は10~15年しかありません。冷蔵庫の手入れや定期的な点検をしていないと、肉眼では直接確認できない経年劣化の問題が多く出てくる可能性があります。
全体的に見て、上記のような「症状」が出ていても、必ずしもすぐに冷蔵庫を買い換える必要はありません。しかし、これらのサインを無視してしまうと、重要な問題を見逃し、修理の時期を逸してしまうことがあります。これは冷蔵庫の修理やメンテナンスに影響を与えます。冷蔵庫の買い替え時期はいつですか? 冷蔵庫の警告でよくあるものは何ですか?お気軽にコメント欄にお寄せください。
(翻訳・里見雨禾)
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