親愛なる日本の皆様へ
初めまして。私は豪メルボルンで製薬会社のセールス・マネージャーをしているジョムと申します。
どんな時も落ち着いて、他者のことを考える
今年は皆様の日本でも、中共ウイルス(新型コロナウイルス)による感染拡大が深刻となり、それが東京五輪の開催時期とも重なって、大変な緊張を強いられたと伺っております。
私のいるメルボルンは、昨年3月から断続的にロックダウン(都市封鎖)が実施され、今年10月22日までで、累計262日という「世界最長のロックダウン」がようやく解除されました。
その間、当然ながら都市経済は完全に麻痺しました。
私もその影響で、それまでの職場を解雇され、一時的に失職するという経験を味わいました。それはもちろん私にとって困ったことなのですが、私の気持ちは非常に落ち着いていました。
その理由は、私が法輪大法(ファルンダーファ)を修練する人間であるからです。どんな時も、法輪大法の教えである「真・善・忍」に則して自己を律し、自分のことよりも、まず他人を優先して考えられるよう導く法輪大法は、私自身の心に最高の安定をもたらすからなのです。
先日の感謝祭の日には、法輪大法の師である李洪志先生に心からの感謝を捧げました。
その時と同じ気持ちで今、私から日本の皆様へ、心の花束をお贈りしたいと思います。
探し求めても得られなかった答え
私は2006年に法輪大法と出会い、その学習者になりましたが、それ以前の人生には長い紆余曲折がありました。
私は何年も前から、自分の心と体に役に立つ方法を探し求めていました。それは同時に、「なぜ自分がこの世に生まれたのか」という問いの答えを求める時間でもありました。
長年坐禅や瞑想をしました。ヨガも試してみましたし、哲学書もたくさん読みましたが、心の疑問は解けなかったのです。
その後、私は自分で方法を探す旅に出ました。中国を含むアジアの各地に、その足跡は及びました。
まるで自分の宝探しのような旅でしたが、最後に私が訪れたのは、中国雲南省のある道観(道教の寺院)でした。そこで私は「この場所を私は知っている。私の前世がここにあるようだ」という感覚を得ましたが、同時に私は、大きな虚無感を感じてもいました。今の自分が、そこからあまりにも遠く離れてしまっているように感じたからです。
中国を離れた時、私は自分の長年の旅が全て無駄だったと感じました。
自分の身近に「その機縁」はあった
すっかり落胆した気持ちで帰国した私でしたが、すぐに転機が訪れました。
メルボルンで法輪功(法輪大法に同じ)を学び、実践する人に出会ったのです。彼女は私に法輪功を紹介し、その動作を教えてくれました。
私もやってみようかなという気になったので、あまり積極的ではありませんでしたが、週末には公園へ行って、彼女や同じ法輪功学習者と一緒に煉功(功を煉ること)するようになりました。ただこの時点では、まだ余暇活動のような意識でした。
手渡された一冊の本
そのまま数カ月が過ぎたある日のことでした。
彼女が私の前に、青い表紙の一冊の本を両手で差し出したのです。
「ジョム。この本をあなたにプレゼントするわ」
それは『轉法輪』という本でした。
その本について、私は全く知りませんでしたが、彼女が多くを語らずに私に手渡したその本が、とても清らかで貴い、特別なものであることは想像できました。
私は(おそらくthank youと言うのも忘れて)黙って受け取りましたが、その時、彼女の目がまっすぐに、私を優しく包むように見ていたのを覚えています。
ついに「答え」を見つけた
帰宅してからというもの、私の生活は一転しました。
私は『轉法輪』を読むのが、止まらなくなったのです。
何と言ったら良いのでしょう。私が長年、あれほど探し求めていた人生の答えの全てが、開くページ毎に目の前に飛び出してくるのです。
私は驚きと興奮、そして大きな喜びに震えていました。この法輪大法こそ、私の探し求めていたものであることを確信しました。
何回も、何十回も、おそらく今後永遠に増えるであろう回数を想像しながら、私は『轉法輪』を繰り返し読みました。
もちろん、その時から十数年経った今も、同じように毎日この本を読んでいます。
摂食障害が「いつの間にか消えた」
私は、もともと肉を食べないベジタリアンだったのですが、そのためか、貧血になることがよくありました。不足する鉄分やその他の栄養素は、みな大量のサプリメントで補充していたのです。
私は法輪大法を学ぶようになってから、薬はもちろん、全てのサプリメントも服用しなくなりました。法輪大法がそれらを禁じているわけではありません。ただ自分の体のほうが、薬もサプリも全く必要としなくなるのです。
すると不思議なことに、かえってそのほうが貧血もなくなり、体調も圧倒的に良くなったのです。長い間悩まされてきた摂食障害も、いつの間にか消えていました。
法輪大法を学ぶようになってから実感した「完全な健康体になる」という身体上の変化も、私にとっては大きな驚きでした。
「私そのものが変わったのです」
いえ、健康面の改善だけでなく、私そのものが変わったのです。
2年前から、中国武漢に始まったパンデミックが世界各地で猛威を振るいました。私の前の職場もその影響をまともに受けて、私は一度失職したことは先ほどお話しましたが、その時のことを、少し補足しましょう。
前の職場の人事担当者が、私を呼び出しました。想像していた通りのリストラ宣告でしたが、私がそれを柔らかな微笑みで受け入れたので、その人事担当の女性は少し驚いたようでした。
「ジョム、どうしてそんなに落ち着いていられるの?」
解雇されたのに、あなたのような人は、ほかにいないわよと彼女は言います。
私は、全ては自分が定めたことであり他人のせいにはできないことを、法輪大法を学ぶなかで知っていたのです。それが解雇であれ、どんな困難であれ、静かに受け入れます。
彼女にそう説明し、法輪大法について簡単に紹介すると、彼女は私に感謝の意を示してくれました。
誠意を尽くすところに「信頼が生まれる」
こうして失職した私でしたが、次の職場、つまり現在の仕事はすぐに見つかりました。
それは、あっけないほどの早さでした。まるで「初めから決まっていたように」です。
製薬会社のセールス・マネージャーが今の私の職務ですが、そのなかには外部の薬局への訪問なども含まれています。
この業界に限ったことではないのですが、私が所属する製薬業界も競争が激しいため、なかには目先の利益を優先して、口先で相手を騙すような不誠実な行動をとる人もいます。
そこで顧客のほうも、販売元である製薬会社に対して警戒心をもっているわけですが、例えば多くの薬局のマネージャーは私に会うと、このように感じるのだそうです。
「ジョム。君はなんだか、他のセールススタッフとは違うようだね」
もちろん、私以外にも正直な人はたくさんいるでしょう。ただ私は、自分が「法輪大法の修煉者である」という自覚のもとで日々の仕事や生活をしているため、相手に誠心誠意を尽くすのは当然と思っているのです。
法輪大法の教えである『轉法輪』にも、「どんな商売をするにしても、心を正しく保ち、公平かつ良心的に取引しさえすれば、何ら問題はありません」と説かれています。
顧客が私を「信頼できるパートナー」と見てくれるのは、その結果に過ぎません。
「人に優しく」が自然にできる
私はよく、法輪大法を修煉する以前の自分について考えます。やはりあの頃の私は、とても利己的で、他人を顧みない人間でした。
今は、法輪大法の教えに従い、本当に「人に優しくし、人を助ける」ことが自然にできるようになったと思うのです。
疫病のため、都市封鎖されたメルボルンはもちろん、オーストラリア経済が完全に停滞していた期間でも、新しい職場に移ってわずか数カ月の私は、自分のセールスで卓越した業績を上げることができました。
私は、その全てについて、法輪大法と李洪志先生に心から感謝しています。
そして、もう一つの私の願いは、世界の全ての人が法輪大法から恩恵を受けることなのです。
(翻訳編集・鳥飼聡)
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