世界中のピラミッド(17)中国 咸陽市

西安咸陽のピラミッド

中国の古代帝王の墓は、商周時代から土砂やセメントを墓室の上に積み、平坦な丘にし、これを「」と呼びます。「ピラミッド」の定義に相応しく、数も膨大で、西安付近だけでも、数百の陵が立てられています。

60年代の頃、米国衛星が咸陽市に広がるいくつもの帝王陵の遺跡群を発見し、そこを軍事要地と定めました。70年代初めの頃、当時、米国のニクソン大統領が訪中した際に、咸陽市の五陵原に専門家を派遣し、詳しく観察した結果、そこが中国のピラミッド群であると感嘆しました。近年、技術がますます発展していき、中国の西安市だけでも、16座のピラミッドが存在していることが分かります。

衛星写真によると、ピラミッドの方角や分布はエジプトのものと非常に似ており、世界各地のピラミッドと同様、一定の数学理論を含めています。中国のピラミッドとエジプトのピラミッドが一直線上にあるため、これはごく一般の山ではないことが分かりました。

最北端に建てられた3つのピラミッドは比較的に大きく、残りのピラミッドは北から南へと一直線に建てられ、最南端のものは1番小さいピラミッドとなっています。総距離は約10キロメートルあり、周辺には小さなピラミッドがいくつか散らばっています。ピラミッド群の高さは300から400メートルの間で、1番高いものは約500メートルあります。

エジプトのピラミッドは1番古いものでも4600年前に建てられ、1番高いものはギザの大ピラミッドで、146.5メートルですが、しかし、中国のピラミッド陵墓は500メートルもあり、極めて稀です。

頂点へ通じる階段は石っころで覆われてますが、それでも、土台の部分から、岩石を積み重ねた跡がまだはっきりと残っており、中国古代の建設物と同様、岩石とセメントで建てられたことが分かります。

長い年月により、陵墓はすっかり土砂や岩石、植物などに覆われているため、エジプトのピラミッドのように、一目でわかるわけではなく、むしろ、大自然の中の山にしか見えません。

(つづく)

――正見ネットより転載
(作者・意文/翻訳編集・天野秀)