キウイフルーツは、今ではニュージーランドのイメージが強いですが、もとは中国原産の果物です。
ちなみに年間生産量で言うと、イタリアが約50万トンで世界1位。次いで中国が約30数万トン、ニュージーランドが約30万トンです。
「捨てないで!」皮に栄養がたっぷり
甘味と酸味がほどよく効いたキウイフルーツ(キウイ)は、低カロリーのわりに各種の栄養が豊富な、すぐれた果物です。例えば、キウイに含まれるカリウムは、バナナよりも多いのです。
一方、キウイの表皮は短い毛があり、ざらついた感じで、一見するとおいしそうには見えません。そのためナイフで皮をむいてから食べる人が多いと思いますが、キウイの皮が食べられるのは確かで、食感は桃の皮に似ています。
実は、キウイのもつ栄養の全てを有効活用するために、ぜひ皮も一緒に食べていただきたいのです。キウイの果皮は栄養豊富で、とくに食物繊維、葉酸、抗酸化物質が特に多く含まれます。
キウイは血圧やコレステロール値を下げるとともに、貧血を改善し、免疫力を高めます。また胃腸の状態を整えて消化を助け、便秘を改善することができます。
実際、キウイの皮に含まれる抗酸化物質は、果肉にある抗酸化物質より多くなっています。その抗酸化物質のなかでも、表皮とその近くに含まれるビタミンCとビタミンEは突出して多いのです。
キウイの豊富な食物繊維は腸の調整に役立つとともに、心疾患のリスクを低下させます。また、ビタミンB群の一種である葉酸は細胞の成長と分裂を助けますので、妊婦の健康および胎児の発育にとって非常に有益な天然栄養素です。
ビタミンCは水溶性で、酸化による細胞や血液の損傷を防ぎます。ビタミンEは脂溶性の抗酸化物質であり、フリーラジカルによる損傷から細胞を保護するはたらきがあります。
専門の栄養士によると、キウイの皮も一緒に食べると、果肉だけを食べるより食物繊維が50%、葉酸が32%、ビタミンEが34%多く摂取できると言います。
忙しい現代人は、上記の3つの栄養素が特に不足しがちです。
それを改善する最も簡単な方法は、今まで皮をむいていたキウイを皮ごと食べることで、素早く手軽に不足する栄養を補うことができます。
キウイのおいしい食べ方
キウイを食べる最も簡単な方法は、買ってきたキウイをよく洗い、スライスして皮ごと食べることです。
ただ、キウイの皮に慣れない人は、はじめは苦みを感じたり、皮の毛に違和感をもったりするかもしれません。キウイの毛は、野菜用のブラシでこすると落とすことができます。
ブドウのように小さいミニキウイは、大きいサイズ(普通サイズ)のキウイより皮が柔らかいので、そのまま粒ごと食べるのに適しています。果実の大きさにもよりますが、毎日1~3個のキウイを食べることは、あなたの健康増進に役立つはずです。
それではここで、8種類のシンプルなキウイ料理をご紹介しましょう。
1、キウイのシャーベット
キウイの皮つき果肉をつぶして深い器に入れ、凍らせた後で、低脂肪ヨーグルトとキウイのスライスをトッピングします。
2、老化防止のキウイ朝食
冷凍バナナとハチミツ、水を少量加えてピューレ状に仕上げ、器に入れます。その上にキウイのスライス、ブルーベリーを乗せ、お好みでスライスアーモンド、生チョコレート片をトッピングします。
3、キウイ添えオートミール
前夜にオートミールを豆乳または牛乳で煮ておきます。翌朝、器に盛ったオートミールにキウイのスライスを乗せ、ギリシャヨーグルトを加えて、シナモンパウダーとクルミ粒を散らします。
4、キウイのアイスキャンディ
皮つきキウイを輪切りにして冷凍します。夏には最適のお菓子になります。
5、キウイと鶏肉の串焼き
ニンニク、ライム、油、塩を混ぜたソースに、角切りのキウイとチキンを30分漬けます。串にキウイとチキンを交互に刺し、ガス火か炭火でソースを塗りながら焼きます。
6、キウイのスムージー
キウイフルーツ、ほうれん草、リンゴ、梨などを凍らせてミキサーにかけると爽やかなスムージーになります。
7、サラダドレッシング
細かく切ったキウイフルーツとマンゴーに、コショウ、ハチミツ、ライム汁、パクチーを加えてサラダドレッシングが作れます。
8、ステーキソース
脂身の少ないビーフステーキ、ポークソテー、ラムのソテーを、キウイ、マンゴー、ミントを合わせたソースで食べます。
(翻訳編集・鳥飼聡)
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